運転しない最高の温泉旅。公共交通機関で行けちゃう真冬の「雪見温泉」

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2024/02/07

冬の寒さは大嫌い。毎年冬になると後向きな気分となる人も少なくないはず。そんな冬を楽しく乗り切る方法といえば“温泉”です。

温泉的視点から見ると、冬は温泉がその実力を余すことなく発揮できる季節。特にこの時期だけの特別な楽しみ方は、雪見の露天風呂!これにつきますね。

とは言うものの、雪道のドライブはなかなかハードルが高く、雪見温泉にたどり着くまでが一苦労という声も聞こえてきそうです。でも、大丈夫。車の運転をせずとも公共交通機関の利用で行ける温泉は思いのほかたくさんあります。

今回は思い立ったらすぐに行ける、真冬でも公共交通期間の利用で楽々アクセスできる絶景雪見温泉を紹介したいと思います。

乳頭温泉/秋田県

乳頭温泉蟹場温泉 image by:小林繭

日本中にその名を知られる超人気温泉地「乳頭温泉郷」。温泉情緒にどっぷりと浸かりながらの雪見風呂なら、ここは間違いありません。

もはや秘湯の代名詞とも呼べる存在なので、冬季のアクセスはさぞかし敷居が高そうなイメージを抱く人が多いのですが、実はこの乳頭温泉郷は、雪深い山奥に位置しながらも一年中公共交通機関の利用でアクセスできる温泉地なんです。

7つある宿のうち黒湯温泉と孫六温泉をのぞく5つの施設は通年営業。冬季クローズとなる温泉が多い東北において貴重な秘湯です。

image by:Shutterstock.com

アクセスの方法はいくつかあり、首都圏からだと秋田空港からエアポートライナーという予約制の乗合タクシーを利用する方法が一番便利。時間的に効率がよいことと、宿の目の前まで車で行けるので雪道をまったく歩く必要がないのがメリットです。

ちなみに秋田空港から乳頭温泉郷エリアまでは約2時間、料金は大人片道で6,700円。東北の小京都と呼ばれる角館を通るルートなので、途中下車して角館観光を楽しむことも可能です。


新幹線を使う場合は、田沢湖駅からバス利用で約50分。バスはおおよそ1時間に1本くらいの割合で運行されています。

乳頭温泉への道 image by:小林繭

また、乳頭温泉のなかでも一番人気の「鶴の湯」に宿泊する場合、バス停がとても離れているので(冬季に歩くのであれば本格的な装備と準備が必須です)、乳頭温泉手前の「アルパこまくさ」というバス停まで行き、そこで宿の送迎を利用する形となります。

乳頭温泉郷内は、バス「湯めぐり号」が運行されているので、そちらを利用すると楽々湯めぐりができます。

高湯温泉/福島県

高湯温泉 image by:小林繭

とにかく温泉最高!の「高湯温泉」は、雪見の季節こそそのよさを一番に満喫できるというのが個人的な見解です。

高湯のにごり湯は酸性の硫黄泉。ガッツリとした硫黄泉でありながら、メタケイ酸成分も多く含まれるため湯上がりは肌がやわらかく感じられる極上湯。

この秘湯感たっぷりの泉質を持ちながら、実はアクセスがすこぶるよいというのが特徴で、JR福島駅からバスでたったの40分という便利さなんです。

image by:photoAC

9軒の宿と1軒の日帰り温泉施設があるだけのこぢんまりとした温泉郷で、すべての施設において源泉から引湯した天然温泉を効能豊かなまま、一切手を加えず100%源泉かけ流しの湯として提供することを宣言しています。

その効能は折り紙付きで、古くは逗留客は布団を馬に乗せて高湯へ向かったと伝わります。ゆっくりとくり返しつかることで効能が発揮される高湯の湯の底力を実感するためには、ぜひ逗留をおすすめしたく最近は温泉郷全体でワーケーションに対応したサービスも展開しています。

長逗留は無理でも、せめて一泊、あのミルキーブルーに輝く湯の色と真っ白な雪とのコントストを楽しみに出かけたい、と毎冬思わずにはいられない温泉郷です。真冬の一面が銀世界に包まれた高湯の美しさをみなさまにもぜひ体験いただきたいと思います。

蔵王温泉/山形県

image by:Shutterstock.com

ウィンタースポーツを楽しむ人にとっては冬のパラダイスとなる「蔵王」ですが、スキーやスノボーをしなくとも温泉好きにとっては一年中パラダイス。

スキー場の麓に広がる温泉街は温泉宿に加え、飲食店などが建ち並ぶ通りもあり、歩いて楽しむのにピッタリです。共同浴場も兼ねそろえているのでまさに言うことなし。

宿にこもっているだけではもったいない、冬でもぶらりと温泉街歩きを楽しめるのが蔵王の魅力。外で食事をとるのもよさそうなので、温泉目当てに連泊したくなる場所です。

何より強酸性の蔵王の湯は美白、美肌の湯としても効力抜群。雪見温泉を楽しみながらついでにお肌の調子も整うとは願ったり叶ったりの温泉です。

蔵王温泉スキー場 image by:photoAC

そんな蔵王はスノーリゾートだけあってアクセスも充実。JR山形駅、もしくは山形空港からのバスの利用で行くことができます。山形駅からは約35分、山形空港からは約1時間の距離。

そして、時間はかかりますがバスタ新宿から乗り換えなしで蔵王温泉まで行ける夜行バスも運行されています。日程やスタイルに合わせていろんな旅の組み立てができるのも嬉しいですね。

また、冬の蔵王は樹氷でも有名。スキーやスノボーをせずともゴンドラに乗って樹氷を見に行くこともできるので、ぜひ防寒対策は抜かりなくお出かけください。雪見温泉と樹氷で北国の冬を満喫する冬旅もいいものです。

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