値段に震える…シンガポールで衝撃を受けた超高級&庶民派グルメ
シンガポールは、ある意味、実験国家でありまして、小さな島国に多国籍・多民族が共存・共生しつつ、金融、観光、物流など資本主義のビジネスを活用して発展、なおかつ厳格なルールで統制する国家主義的なお国柄。
だからでしょうか?超高級なものと、庶民的なものが、常に隣り合わせに並んでいたりするのです。
そこで今回、短いシンガポール旅行の中で、まだ紹介していない飲み物と食べ物の中から超高級なものと庶民的なものを両方ご紹介しましょう。
「ラッフルズ・ロングバー」でシンガポールスリングを
シンガポールを代表する伝統的な高級ホテルといえば、なんといっても「ラッフルズ・ホテル」です。外観も内装も美しいクラシックホテルですが、幸か不幸か?私は宿泊したことがありません(何せ宿泊料金が高すぎますので)。
ただし、今回で3回目となるシンガポール旅行で、毎回訪ねているのが、同ホテル内の名物「ラッフルズ・ロングバー」なのです。ここは宿泊していなくとも楽しめます。
今から20年以上前になるでしょうか?経営情報学会のミッションでシンガポールを視察した際、粋な先輩文化人経営者から誘ってもらったのが初体験。ここでしか味わえない風情があるのです。
さすがロングバー。日中から行列していました。それでも10分も待つと、店内に通されました。この通り、世界中からお客様が集まっていますが、熱帯のシンガポールですので、ドレスコードはゆるいです。天井に並んだウチワが、電動で動いているのが、半ばインテリアではありますがイイ感じ。
そして、ロングバーで呑むべきは、名物の「シンガポールスリング」です。さあ、この美しいイラストのメニュー、目を凝らしてみてください。右上に小さく価格が書いてあります。
なんと39シンガポールドル。カクテル一杯が、4,000円以上するのです。いくら日本の高級ホテルのバーでもここまでの値段はありませんね。
でも、旅に出ると金銭感覚が狂います。ましてやここはラッフルズホテル、ロングバーですから。次にいつ来れるかわからないし、生涯で最後かもしれない。
こうしたおそろしい自己納得回路が働いて、シンガポールスリングを誰もが注文してしまいます。でも、心配は要りません。元を取る方法があるにはあるのです。
ロングバーでは無料で提供され、食べ放題のもうひとつの名物が殻付きの「ピーナッツ」。麻袋いっぱいに詰められテーブルに置かれます。これを全部食べれば、ひょっとしたら500円ぐらいは取り返せるかもしれません。
むいた殻を迷わず床に投げ捨てるのがロングバー流。この御行儀の悪いルールを愉しむ料金も1,000円ぐらい入っているかもしれません。
いよいよ運ばれてきました。押しも押されもせぬ「シンガポールスリング」です。 特別ではないけれど特別です。だってロングバーなのですから。4,000円以上払っているのですから。というわけでロングバーでは、小一時間の非日常体験を味わえるのです。
さらに特別なサービスが、2階にあるお店から1階に降りる階段に用意されていました。そうです、秘伝のはずのシンガポールスリングのレシピが公開されているのです。
家でも作ってね。でも、ここでしか味わえない塔別な気分があるでしょ。ちょっと高いけれどまた来てね。ってことでしょうか???
- ラッフルズホテル ロングバー
- #02-01 Raffles Arcade 328 North Bridge Rd Singapore 188719(North Bridge Road入り口より)
- 65-6412-1816
- 定休日:なし
- 12:00~10:30pm(last sitting)
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