安井金比羅宮／京都府

恐ろしいほどのパワーを持つ「縁切り神社」として絶大な支持を集めている、京都の「安井金比羅宮」。「日本三大怨霊」の1人とされる崇徳天皇が主祭神に祀られ、流刑時に全ての欲を「金刀比羅宮」で切ったという伝承から、縁切りのご利益で知られています。

最も著名なのが、おびただしい数のお札が貼られた霊石「縁切り縁結び碑（いし）」。身代わりとなるお札「形代」に願いを記入し、手に持ったまま幅3m、高さ1.5mの岩石をくぐり抜け、最後にお札を貼るという参拝が行われています。

泥沼化した方がすがるように参拝したり、飾られた絵馬には誰かの別れを願うなどダークな願い事が書かれていることもあるそう。人間関係のみならず、お酒やタバコ、ギャンブルなどの悪縁にも効果があると言われています。

貴船神社／京都府

2,000社に及ぶ全国の水の神を祀る神社の総本宮「貴船神社」。その起源は約1600年前に遡ると言われ、龍神「高龗神（闇龗神）」に加えて縁結びの神「磐長姫命」が祭神として祀られており、古くからの恋愛にまつわる逸話が残されています。

中でも、平安時代の歌人・和泉式部が夫・藤原保昌の無関心に悩み参拝し「（神社を）舞う蛍の光が、私の悩みが魂として抜け出したように見える」と詠むと、明神が「魂が散るほど悩むものではない」と返したエピソードは著名で、無事に不仲も解消したとのこと。

貴船神社の魅力は「良縁でない場合は別れに導くこともある」という点。水の神だけあって、水に浸すと結果が現れる「水占みくじ」や縁結びのお守り、良縁・復縁成就の祈祷「えんむすび祈願」も大人気。参道にズラリと並ぶ灯篭も美しく、散歩にも最適です。

生田神社／兵庫県

「ご縁結びのいくたさん」というキャッチコピーでも有名な兵庫県の「生田神社」。神戸を代表する神社のひとつで、機織りの神「稚日女尊」が主祭神として祀られています。糸を布へと織り紡ぐことから、良縁の象徴として縁結びスポットの人気を高めました。

空襲や水害、地震などに多く見舞われるも復興を果たしていることから、蘇りの神としても慕われるようになった生田神社。祈願絵馬はなんとピンクのハートというキュートさで、「愛」と記されているビジュアルも、見るからに恋のパワーがありそうな一品です。

お守りでは、赤い糸で作られ、永遠を表す記号「メビウスの輪」もついている奈良時代からのお守りアイテム「たまき」が外せません。神紋の八重桜が象られたアイテムも多く、ちりめん細工の「桜恋まもり」や「蝶々の縁結びお守り」が大人気です。

出雲大社／島根県

「国作りの神」として知られる「大国主大神」を祭神に祀る「出雲大社」。日本を作り上げたのち「天照大御神」からの要請で国を渡す「国譲り」を行った際に希望し創建された大社とされ、日本トップクラスの聖なる場所のひとつです。

大国主大神は、傷ついたうさぎを助けたことで姫の愛を手にした「因幡の白うさぎ」物語や、全国に100人を超える妻と200人に迫る子供を持つという伝承から「縁結びの神」としても有名に。

大国主はあらゆるご縁を結んでくれる神様と言われ、大社では男女を問わない「縁結守」も入手可能。恋愛成就では、裁縫に使用できる「縁結糸」をはじめストラップやお箸、ネックレスなどさまざまなアイテムを手にすることができます。

青島神社／宮崎県

宮崎県・青島の中心に位置している「青島神社」。島は熱帯・亜熱帯の植物が群生している貴重な土地でもあり、国の特別天然記念物に指定されています。神社は創建より1200年を超えると言われ、およそ1.5kmの島全体が境内という壮大さです。

祭神には、航海安全の神「塩筒大神」のほか、「彦火火出見命（山幸彦）」と「豊玉姫命」の夫婦神が祀られていることから、縁結びのご利益が人気に。山幸彦は海の神の姫と幸せな結婚生活を送り、日本初の天皇・神武天皇の祖父にあたる存在となっています。

青島神社の「恋みくじ」は、夫婦でも活躍する大人気モデル・蛯原友里さんも体験したと評判に。ジャングルを散策するような気分も味わうことができ、宝の貝を探す「真砂願貝」やお札を井戸水に浸し溶かす「海積祓い」など、ユニークな神事も体験できます。

日本を作り上げた存在をはじめ強力な神々を祀り、最強のご利益をもたらす全国の「縁結び神社」たち。2024年も素晴らしいご縁を結ぶために、運を味方につける参拝へと出かけてみてはいかがでしょうか。

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