「移住計画」の発起人が大切にする、住んでる僕がまちを好きになること

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2016/01/10

和歌山にできる移住促進とは

イベント後半では、会場参加者からのQ&Aタイムも設けられました。UターンやIターンを多く含んだ、現在和歌山で暮らす人々が参加したこのイベント。「和歌山への移住を促進して、もっと楽しく豊かな町に」という共通の想いのもと、参加者からは前向きな姿勢の質問が次々と続き、会場全体で共有されていきました。

その中から「和歌山移住計画という名前で、私たちも何かはじめていきませんか?」という声があがりました。すでにいくつか存在する「○○移住計画」という活動は、市や区で細分せず県単位であれば名付けることが可能で、それぞれ独自のルールと運用方法で活動を展開しています。

名前を使うことに対する権利承諾などは特にないとのことですが、現在いくつか存在する移住計画は県を越えて、時々情報を交換しながらイベントなどで繋がり合っているようです。もし、「○○移住計画」が地元にまだ存在せず、自分たちもやってみたいという方がいれば、京都移住計画の田村さんに一報いただくのが一番良さそうです。

「 移住 計画 」 の発起人が大切にする、住んでる僕がまちを好きになること

和歌山でも、このイベントをきっかけに「和歌山移住計画」が開始されることとなりました。今後、移住について地元の皆で話す会を設けたり、その場に移住検討者を招いてコミュニティの接点をつくったり、地域の魅力的な場所をひとを軸にして情報発信するサイトを開いたりと、移住促進に向けて様々な展開をしていく予定となっています。

「移住」と聞くと、冒頭の私のように他人事のように感じていたひとも少なくないはず。ただ自分の地元や今住む地域を愛して、その気持ちを誰かに伝えていく。そんなシンプルなことで、もっと気軽にもっと楽しく、住みたい場所で生きるという選択のある世の中になっていくのではないでしょうか。

「 移住 計画 」 の発起人が大切にする、住んでる僕がまちを好きになること

田村 篤史(たむら あつし)さん

京都移住計画代表。1984年の京都生まれ。大学在学中にNPO出資のカフェ経営に携わる。その後休学しPRや企画を行うベンチャーにて経験を積む。卒業後、東京の人材系企業に就職。2011年に「京都移住計画」を立ち上げる。退職後、京都へUターン。会社員とフリーランスの間のような働き方で、様々な組織やプロジェクトに関わる。2015年より株式会社Tsunagumuとしてこれまでの取り組みを事業として法人化。

「 移住 計画 」 の発起人が大切にする、住んでる僕がまちを好きになること

東 信史(ひがし のぶふみ)さん

佐賀移住計画代表。1985年の佐賀県生まれ。大学卒業後、広告会社にてスクール事業の広報・経営戦略に関する企画営業に従事。同時に、NPO法人である福岡テンジン大学、greenbirdに企画コーディネーターとして参加。2013年に転職、きょうとNPOセンターへ。2015年4月から「有限責任事業組合まちとしごと総合研究所」に事業統括を務める。京都移住計画を通じて、京都に引っ越した移住者のひとり。

  • 記事提供:マチノコト
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