「移住計画」の発起人が大切にする、住んでる僕がまちを好きになること

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2016/01/10

「移住」と言うとハードルが高く感じられるかもしれませんが、地方から上京するのも移住ですし、転勤と同時に住む場所を変えることだって移住。堅苦しくなく、移住をもっと身近に考えるイベントが和歌山県で開催されました。その様子を「マチノコト」からご紹介します。

京都移住計画×佐賀移住計画から学ぶ「私にできる移住促進」とは?
和歌山開催のイベントレポート

「移住」って何だと思いますか?

異動で大阪から東京へと住む場所が変わるのも移住。起業して東京から地元和歌山に戻って暮らし始めるのも移住。「あ、私も移住者だったんだ!」と先日あるイベントを通じて気付かされました。新しい土地に移るという決断に対して、誰しも一度は、コミュニティや仕事や住まいについて不安を抱えた経験があるのではないでしょうか。

いったいどうすれば、もっと楽しく積極的に、移住という選択を暮らしに取り入れられるんだろう? そのヒントを得るために、11月23日(日)、和歌山市にあるシェアキッチンPLUGにて開催された『いま、移住の話をしよう。』というイベントに参加しました。

「 移住 計画 」 の発起人が大切にする、住んでる僕がまちを好きになること

和歌山市内にある「シェアキッチンPLUG」は、株式会社BEEとコワーキングスペース コンセントの共同事業として運営されるみんなが使える共同キッチン&カフェ。参加者募集型のオープンなイベントやクローズの貸切パーティなどが連日開催されている。木金土はランチ営業あり。市内の最新情報が行き交う町のハブを成す場所。店主・小泉博史(こいずみひろし)さんが、今回のイベント発起人。

京都移住計画×佐賀移住計画のトークイベント in 和歌山

ゲストは、マチノコトでも過去に何度か紹介されている、京都移住計画の代表を務める田村篤史(たむらあつし)さん、ファシリテーターは佐賀移住計画の東信史(ひがしのぶふみ)さんです。平成26年度の総務省の統計によると、和歌山県は人口減少率ワースト5位、高齢化は関西1位。そんな若者の流出が叫ばれる和歌山で、移住促進の実践者2名によるトークイベントから「自分たちの地域でできる移住促進とは?」を探っていきました。

まず、2011年に東京で産声をあげた京都で暮らしたいひとの想いをカタチにする、移住応援サイトの京都移住計画。現在は、株式会社Tunagum(ツナグム)という会社の一事業として運営されています。

京都移住計画では、「居(コミュニティ)」「職(仕事)」「住(住まい)」という移住に深くかかわる3つの側面から、情報を発信して活動を展開しています。移住者と移住検討者が繋がれる場をつくるイベント「京都移住茶論」を開催したり、働くひとにフォーカスして地域の魅力的な仕事の求人を紹介したり、京都出身の不動産に詳しい運営メンバーで不動産探しのお手伝いをしたり、という具合です。

「 移住 計画 」 の発起人が大切にする、住んでる僕がまちを好きになること

現在運営メンバーは10名少々、フリーランスが集まったプロジェクト型の組織で成り立っています。全員Uターン・Iターンを経験する30代で、京都出身の人から京都出身ではないけれども京都に縁があったり、純粋に好きでたまらないという人まで。代表・田村さんが東京で働いていた頃に「いつか京都に住みたい」という共通の想いで繋がった仲間で、小規模なグループをつくって集まっていたのがはじまり。想いがプロジェクトとなり、ついには起業・事業化して今に至ります。


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