地域おこし協力隊の私が、まちの人を主役にするために大切にする事

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2016/01/18

ジモトのココロでも度々紹介した「地域おこし協力隊」。制度の仕組みや協力隊になる方法などをお伝えしてきましたが、実際に赴任した方はどんなことをしているのでしょうか? 「マチノコト」では新潟県佐渡市に赴任した地域おこし協力隊にインタビューを行っています。

地域の人から「相談してもらえる」存在にーー
新潟佐渡島に赴任した地域おこし協力隊の斉藤千里さんが1年目を振り返る

様々な地方自治体で募集され、その自治体に移住・住民票を移し、一定の期間(おおむね1年以上3年以下)、地域を盛り上げるべく様々な活動を行う「地域おこし協力隊」

実際、現地ではどんな活動をしているのでしょうか? 今回は、地域おこし協力隊の一つのケースとして、新潟県佐渡市で活動する斉藤千里さんにフォーカスしました。

新潟での地域おこし協力隊として活動

斉藤さんは、新卒で都内のマーケティング・PR会社に入社。会社に勤務する一方、休日を使って「理想の生活が出来る」様々な土地を周り、その中で訪れた佐渡市の環境(海の近さ、自給自足が出来る、国内外からその環境を満喫している方が集まってきている)に惹かれ、移住と「地域おこし協力隊」への応募を決意。選考に合格し、2015年3月から活動を開始しています。

斉藤さんのメインの活動は、佐和田という地区の商店街の活性化。それ以外にも、地域の課題・要望に応じて企画を実施・提案していきます。

最初の大きな企画として、2015年10月、ハロウィンに合わせて佐渡の4飲食店(ホテルのラウンジ、ダイニングバー、焼き鳥店(居酒屋)、スナックを男性5500円・女性4500円のチケット制)で飲み歩きが出来る「飲食店解放区」の開催を実現しました。

今回は斉藤さんに、飲食店解放区開催の経緯と、日頃の活動、地域おこし協力隊として活動している中で感じる課題や大切にしている点について、お話を伺いました。

島内のお客さんの循環を良くしていく「飲食店解放区」

ーー「飲食店解放区」を企画したきっかけは何ですか?

斉藤さん:「それぞれの飲食店には固定のお客さんはついているけれど、島内のお客さんの循環があまり良くないという話をお店から聞いていました。佐渡島といっても広いので、違う地域に行こうとすると車で移動しないと難しいので、なかなか島内でお客さんの動きが循環していくということが難しかったんです。


眺めの良いホテルのラウンジで、宿泊客以外(地元の方)でも珈琲を飲めるサービスを行ってみたけれど、敷居が高いと、地元の人が入ろうとしない、自分とは関係ないって思っちゃうんですよね。

他にもスナックだと、そのスナックのママが『女の子が来たら、相談のってあげるから!』という気さくな若い方なのですが、『スナックだとおじさんばかりじゃない?』と思われてなかなか足を踏み入れづらかったりとか。それぞれの店舗が『新しいお客さんを開拓したいけど、どうしたらいいか?』という課題を抱えている中で、相談を受けたことがきっかけです」。

ーー成果と、今後の構想などがあれば教えて頂けますか?

斉藤さん:「イベント当日は、34名の方に参加頂きました。参加者から『長年島に住んでいたけれど、住んでいる地域以外のお店は、ほとんど行った事がなくて、イベントをきっかけに新しいお店に出会えて楽しかった』という声もありました。 

また、参加したお店の方々も『こういう企画が出来るんだと勉強になった』とおっしゃっているので、これからはそれぞれのお店独自の発信で、実現する企画が増えていったらいいなと思っています。

このフレームワークで、佐渡島内のいろんな地域で継続していけたらいいなとも考えています。今回は島内の方をターゲットにしていましたが、例えば、夏の観光シーズンに合わせて、観光客の方が『夜ご飯どこ行こうか』って考える時に何軒も回れるような、そんな企画にしてもいいかもしれないですよね」。

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