「ウニ」増えすぎで漁協もトホホ。長崎の海を「食べて」守る作戦
ウニを食べて、海を育てる
そこで長崎県漁連を中心に話し合いが行われ、環境や資源保全につながるウニの消費材開発が提案されます。ウニを消費材として商品開発ができれば、人が食べることで藻場の回復にもつながります。
現在は磯焼けによりウニも餌不足で身も小さいそうですが、消費財活用によってウニの生息量を適切に調整することで、今後より良質なウニを提供できるようにもなります。
生協で組織される団体・生活クラブ生協では長崎県漁連と協力し、豊かな漁場の再生を目指して、藻場の再生を商品の共同購入を通じて支援しています。
2016年2月、生活クラブ生協では磯焼け対策で採取されたムラサキウニを製品化した「長崎産冷凍むらさきうに」を生協組合員向けに販売を開始。
「長崎産冷凍むらさきうに」の価格には、1個あたり50円の藻場造成支援金が含まれています。支援金で1基約2万5000円の人工魚礁を設置し、藻場の早期回復を目指します。生活クラブ組合員が商品を食べることで、豊かな海の再生を支援できるのです。
漁獲量に限りがあるため、今回は2500個限定とのことですが、今後同様の取り組みを進めていくそう。
ウニを食べて海を守る。人の手を加えることで海の質を上げる「里海資本論」の原理が、長崎の海でも確実に進んでいます。
長崎産冷凍むらさきうに
価格:1400円(税抜)
製造元:長崎県漁連・長崎漁港加工センター
※50円の藻場造成支援金を含みます。支援金は人工漁礁の設置に充てられます。
※限定 2,500個
※北海道を除く各地の生活クラブ生協の配送組合員向けの企画です。生活クラブのデポー(店舗)では取扱いはありません。
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