一人の女子高生が奇跡を起こす!?自治体PR動画史上初1000人一発撮り
ダンス、演出、ラストシーンの全員集合…一度もミスが許されない一発撮りの難しさ
この日のために、鶴巻星奈さんも久喜市役所職員もかけずり回り、なんとか1000人を越える人が集まったものの、本当に大変なのはこれから。
撮影手法が一発撮りのため、どこか一箇所でも間違えてしまうと最初からやり直しという過酷な環境下で、「壁ドン」「アゴクイ」など、様々な演出が盛り込まれています。さらに、ラストシーンでは全員集合させるために、冒頭に出演していた人達を、撮影途中に裏口から急いで回り合流させるといった策を強行。
最後はカメラマンがそのまま高所作業車に乗り込み撮影を行います。
カメラマンが作業者に乗り込む時も、「ここで上にあがるので1回カメラ止めまーす」とはもちろん出来ません。
準備期間6ヶ月 全てはこの4分17秒のために
撮影当日は午前中から全体の練習を行い、
いよいよ午後の本番へ。
実際やってみると、カメラとの動きが合わなかったり、ラストシーンに間に合わなかったりと、そう簡単にはうまくいきません。しかし、外でずっと待っている人もいるし、日が落ちてしまったら撮影自体も出来ません。時間的に、もうこれ以上出来ないという、最後の1回が、こちらの映像です。
これまでは、冒頭で鶴巻星奈さんの投げキッスで野球部員達が倒れていくところがうまくカメラに収まらなかったり、フラダンスチームとのタイミングが合わなかったり、ラストシーンに早く着きすぎてしまったりと、いくつもの問題がありましたが、この1回だけが、全ての問題を見事クリアした、奇跡的なテイクでした。
ステージから外に出て行くまでの4分17秒、一度もカメラを止めずに、1038人を捉えた映像です。久喜市が最後に見せた執念。鶴巻さんが初めて久喜市を訪れた時から、半年が経とうとしている頃でした。
映像というより一大イベントを収めたドキュメンタリー作品
撮影終了後、鶴巻さんは、「最後の、みんなで集まるところでジワーって来ちゃって…みんなでこうして一つのものを作れて、すごい良かったなって思います」とお話されていました。
映像の中でもいつも素敵な笑顔が印象的な鶴巻星奈さんですが、この時ばかりは僅かに涙が。
この日に参加した人達も「こんなイベントはこれまでになかった」「ちょっと感動した」「今後またこういう機会があったら来たい」「色んな人達と会えて楽しかった」と、映像作品というより、もはや一つのイベントに参加したような感想が多く、この映像は、そんな一大イベントを収めたドキュメンタリー作品とも言えるかもしれません。