ロリータのために播磨の鍛冶職人が「包丁」を作ったらこうなりました

TRiP EDiTOR編集部
TRiP EDiTOR編集部
2016/06/04

播磨国風土記の時代から鍛冶の町として知られ、今では日本屈指の「金物の町」と呼ばれている兵庫県三木市。この町から生まれる「伝統工芸品」に、武器造形屋として知られる「匠工芸」がコラボ。「ロリータ包丁」なる、まったく用途がわからないものが生み出しました!斬新さの中に匠の技が息づく「ロリータ包丁」とは一体、何物なのでしょうか?

伝統工芸とロリータのコラボが話題

すべてを手作業で制作されている料理包丁など日本製の刃物は、海外でも絶大なる人気を呼んでいます。そのなかでも兵庫県三木市で生産される「播州三木打刃物」は、経済産業省からも伝統的工芸品としての指定を受けている一級品。

播磨地方はもともと大和鍛冶が盛んな土地でした。それに加え、1580(天正8)年、羽柴(豊臣)秀吉の軍勢により落城した三木城復興のため、各地から大工職人が集結。それに伴って道具を作る鍛冶職人も多く集まったことから刃物製造が発展し、後に播州三木打刃物と呼ばれるようになりました。

翻って、ゴスロリ。それは、18世紀の西洋スタイルを模倣したストリートファッションでロリータとも呼ばれています。そのルーツとなるのは、もちろんヨーロッパです。しかし、懐古的でありながらオリジナルとは異なるまったく新しい日本独自の解釈を加えたことで、ゴスロリあるいはロリータファッションは海外でも大きな話題となっています。

「双方、日本が誇る文化」として、この2つをコラボレーションして生まれたのが「ロリータ包丁」です。

いささか強引なコラボと感じないわけでもありませんが、「ロリータ包丁」の制作を担当したのはファンタジー武器造形ブランドとしても名高い「匠工芸」。同社ではアニメやマンガ、ゲームに登場する武器を現実の世界に創造することを目的とした「TAKUMI ARMORY」を展開していますが、「ロリータ包丁」もそのひとつです。

ベテラン鍛冶職人が手掛けた値段も切れ味も本格派の包丁

そのウワサの包丁がこちら。

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見た目のキュートさとは裏腹に、「ロリータ包丁」は、この道20年の経歴を持つ鍛冶職人、田中誠貴氏(田中一之刃物製作所)の手により制作された包丁なので、切れ味は保証付きです。

今回発売されたのは、蝶と薔薇をモチーフにしたダークな雰囲気を持つゴスロリタイプの「ジュリエット」と、ハートとウサギがラブリーなロリータタイプ「ラピン」の二振り。どちらも受注生産となっています。


包丁の質もかなり高いとは思いますが、驚くのはその値段。

写真上のジュリエットは19万8千円、写真下のラピンは16万8千円もするんだとか。包丁ひとつにこの値段とは、かなりの勇気と覚悟が必要ですね。

このロリータ包丁にはネット界も騒然です。

「刺されたら傷口がハート型になりそう」「これが日本!」「包丁なのかどうかわからないけれど買いたい!」「欲しいけど高い…」といった、賞賛と戸惑いが入り交じった声が上がっています。

その形状から包丁ラックに収まらない恐れもありますが、「ゴスロリ&ロリータライフを極めたい」のなら1本いかがでしょうか。

公式サイト:http://www.takumiarmory.com

  • 記事提供・編集協力:P.M.A.トライアングル
  • ※掲載時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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