箱根で集会を開いている「営業猫」たちにめっちゃモフモフしたい
最近、宮城県の田代島や四国の青島など、猫が多く集まるスポットが注目を集めています。
今回は知る人ぞ知る、箱根の芦ノ湖にある猫スポットを紹介します。モフモフした「猫リーマン」たちが癒してくれますよ。
「営業猫」がお出迎えする箱根・芦ノ湖の猫スポット
みなさんもご存知のように日本は今、空前の猫ブームです。一般社団法人ペットフード協会は、2017年の昨年、全国の犬と猫の累計飼育数調査において猫が953万匹(前年比2.3%増)に対し犬が892万匹(同4.7%減)と、はじめて猫が犬の数を抜いたことを発表しています。
最近、まわりを見まわしてみても猫を飼っている人が劇的に増えました。私の女友達にも昔は猫嫌いだったはずなんですが、いつの間に猫のことをかわいいとか言っている人がいるのでとても不思議です。
猫嫌いを克服したってことでしょうか? もはやこれだけ世の中全体が「猫さん可愛いーー! 癒される〜」というモードになると、さすがに猫嫌いとか言いづらいってことですよね、きっと。と、勝手に解釈していますが。
そんなにわか猫好きな方々はさておいて、昔から全国には宮城県の田代島や四国の青島、佐柳島をはじめとした「猫島」に代表されるような猫が集まる場所や野良猫が多く棲む「猫スポット」があります。
「猫スポット」情報は、ネットの普及により全国の猫好きたちによってブログやSNSなどのツールで広く一般にも拡散され、今やあちこちに有名なスポットが点在することが知られます。
都内近郊にもたくさんの「猫スポット」があり、人気の観光地である箱根にもちょっと変わった「猫スポット」があるのです。
場所は、関東屈指のパワースポット「箱根神社」がある人気の観光スポット「芦ノ湖」です。
芦ノ湖といえば海賊船の形をした遊覧船が有名ですが、その遊覧船の乗船場となる湖尻ターミナルはいつも猫さんたちのくつろぎの場となっているんです。
観光客からもたくさんのエサやおやつがもらえる見え、みんなとってもまん丸で毛並みもよく、野良猫って感じはまったくありません。
ここの猫さんたちがユニークなのが、看板猫の役目を課せられ首に看板をぶらさげているところ。
ぶらさげた看板には「営業主任」とか「営業課長」とかの手書き文字でそれぞれの役職を教えてくれるのですが、初めて見たときはそのやる気のない姿に思わず吹き出してしまいました。
芦ノ湖のPR営業とは名ばかりで、日なたぼっこやお昼寝をして自由きままに過ごす猫さんたちの姿は、日ごろ仕事や人間関係に神経をすり減らしているサラリーマンさんたちにとってはまさに憧れの存在。
「ああ、自分もあんなふうに生きられたらどんなに楽だろう……」と、思わず気持ちを重ねて見てしまう人も少なくないはずです。
なかにはかなり人慣れして触りたい放題触らせてくれる人なつこい子もいるので、猫好きにはたまりませんね。特別猫好きでなくても、一番居心地のいい場所で気持ちよさそうに寝転がる猫の姿にはなんともほっこりした気分になります。
実はこの芦ノ湖の営業猫さんたちですが、数年ほど前はボート乗り場に行くと猫だらけという印象も受けたほどたくさんの猫がいたんです。
交通事故やたぬきに襲われたりして現在は数匹に減ってしまいちょっと淋しい感があるのですが、観光客の間での人気は健在です。猫たちも相変わらず呑気に営業活動を行っているようなので、もふもふしたい人の期待は裏切らないと見えます。
猫好きなら箱根散策の際にはとりえあえずチェックしたいポイントです。自然の景観が美しく美術館や温泉などの施設も充実する箱根に「猫スポット」も加わると、さらにお楽しみが増しますね。
個人的にはきっとそのうちにまた子猫がわんさかと生まれて、にぎやかな猫スポットになるのではないかなと密かに楽しみにしているのです。
- image by:小林繭
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