敦賀市と聞いてピンとこない人に知ってもらいたい、福井県敦賀市のトリビア
北陸新幹線「金沢・敦賀間」の延伸に向け、いまじわじわと注目が集まっている福井県敦賀市。2017年3月には全国で 10 地区の「景観まちづくり刷新モデル地区」にも指定されました。
でもなじみのない人にとっては、「敦賀」と聞いても、ピンとこないかもしれません。実は、トップブランドの越前ガニや特産品のみかんを使ったビールから、全国的にも有名な景勝地「気比の松原」など、見所満載の魅力的な町なんです。そこで今回は敦賀市の協力のもと、まだ知られていない敦賀市をご紹介したいと思います。
【福井県敦賀市のトリビア①】日本三大◯◯が2つもある!
世の民は「世界三大◯◯」など、三大◯◯にめっぽう弱い。敦賀市にはその三大◯◯が2つも存在する。
1つは氣比神宮。702年に建されたこの神社は北陸道の総鎮守で、地元の人たちからは「けいさん」と呼ばれ、親しまれている。高さ約11mの朱塗りの大鳥居こそ、春日大社(奈良県)、厳島神社(広島県)と並ぶ日本三大木造大鳥居の1つである。江戸時代には松尾芭蕉も訪れ、境内には松尾芭蕉の像と句碑も。
また、毎年9月2日から15日には「敦賀まつり」が行われ、山車が氣比神宮の大鳥居前から出発し、街中を巡行する。
ちなみに、京都などでは、山車は「だし」と呼ばれるが、敦賀では「やま」。敦賀の山車巡行の歴史は室町時代に端を発するといわれる。かつては50余台の山車が引かれていたこともあるが、戦災でその多くを消失。現在では6基の雅で雄々しい山車が街を巡行し、 お祭りを盛り上げる。
氣比神宮
福井県敦賀市曙町11-68
0770-22-0794
https://kehijingu.jp
2つ目の日本三大◯◯は気比松原。長さ約1.5km、広さ約40万m2もの広大な松原は三保の松原(静岡県)・虹の松原( 佐賀県)と並ぶ日本三大松原の1つだ。夏には海水浴が楽しめるこの浜の背後には約1万7000本もの赤松や黒松が繁り、遊歩道を歩く楽しみも。
ここは昔、異賊が襲来して来た際、一夜にして数千本の松原が出現し、氣比神宮の神の使いである多数の白鷺が松林にとまり、風にひるがえる白旗の軍旗だと敵に思わせ、退散に追い込んだというスピリチュアルな言い伝えも。
気比松原
福井県敦賀市松島町
サイト
【福井県敦賀市のトリビア②】あの「義の武将」が城主だった!
戦国武将の中でシンパシーを感じるのは誰?と聞かれたら、上杉謙信ともう1人はこの方だ。大谷刑部(おおたに ぎょうぶ)こと、大谷吉継。 敵の多かった石田三成の友情を命を懸けて貫いたほど義の篤い吉継は、敦賀市公認キャラクター「よっしー」としても愛される存在。
敦賀は吉継が天正 17(1589)年から12年間統治した5万7千石の城下町。残念ながらお城は残っていないが、現在の結城町一帯が本丸だったという。毎年9月に吉継の「供養祭」が行われるのは永賞寺。吉継が廃寺だった寺を再興し、自分の菩提寺とした。
吉継について知りたい人はぜひ、前述した敦賀まつりで引かれる山車が展示されている「みなとつるが山車会館」へ。吉継の武者人形や吉継に関わる資料が本館、別館に展示されている。また、お隣の敦賀市立博物館では吉継について考察する「吉継カフェ」の開催も。
みなとつるが山車会館
福井県敦賀市相生町7-6
Tel: 0770-21-5570
敦賀市立博物館&山車会館 公式ツイッター@ton_hakuyama