敦賀市と聞いてピンとこない人に知ってもらいたい、福井県敦賀市のトリビア

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2018/01/31

【福井県敦賀市のトリビア③】冬の二大海グルメ、蟹とフグが同時に味わえる 

黄色のタグは極の証し。甲羅に黒ビルの卵が多いものほど美味
黄色のタグは極の証し。甲羅に黒ビルの卵が多いものほど美味

「敦賀と聞くと何を連想する?」と友人たちに尋ねたところ、返答の9割は「蟹!」だった。しかも皆、ニマニマして「お土産に越前蟹、買って来いよー」と言わんばかりに。しかし、行ってビックリ!越前がにだけでなく、敦賀ふぐも味わえる土地柄なんですわ、敦賀って。 
 
越前がにの最高級品は「極(きわみ)」と呼ばれ、重さ1.3kg以上、甲羅の幅14.5cm以上、爪の幅3cm以上を基準とし、爪に黄色いタグが付けられる。2017年11月6日の蟹の初競りではナント46万円の値が付いた。茹で上がった蟹と向き合い、黙々と身をひっぱりだして味わうのは至福の時間〜。 
 

若狭ふぐのふぐちり
若狭ふぐのふぐちり

一方、ふぐの産地といえば山口や大分を思い浮かべる方がほとんどだと思うが、実は福井県は「敦賀ふぐ」のブランドでとらふぐの養殖に力を注いでいる。全国で最も北限地で育てられているふぐをふぐちりでいただいたところ、身がぷりぷりと厚く、シコシコとした歯ごたえ。お代わりを所望したくなるほど、たまらなく美味である。 

越前のカニと若狭フグが一度に味わえる(長兵衛にて)
越前がにと敦賀ふぐが一度に味わえる(長兵衛にて)

さて、敦賀の水晶浜近くにある「長兵衛」では蟹が解禁される冬場になると「越前がに」と「敦賀ふぐ」が登場し、目と心と胃袋を楽しませてくれる。このお店は宿泊も可能。2度目は海辺のオーベルジュとしてうかがいたいものである。 

相木魚問屋にて
相木魚問屋にて

お土産に蟹や魚介類を購入したいなら、取扱量では県下一の敦賀水産卸売市場近くにある魚問屋へ。「越前がに」の名付け親である相木魚問屋など、釜あげした蟹をはじめ、乾物や獲れたての魚介類や軒先にズラリ。カニの季節には早朝から多くの人で賑わう。 

海辺の宿 長兵衛 
福井県敦賀市名子43-3 
0770-23-7818 
http://www.choubei.jp 

相木魚問屋 
福井県敦賀市蓬莱町16-11  
0770-22-0645  
http://www.aiki-uodonya.com 

【福井県敦賀市のトリビア④】東浦みかんを使った変わり種のビール 

東浦みかんの914ビール

敦賀ではみかんが栽培されていることにも驚いた。

敦賀市の東浦地区で栽培されている「東浦みかん」がそうだ。敦賀はみかんが栽培できる北限地でもある。さて、酸味が強く、爽やかな甘みを特徴とする東浦みかんの果汁がブレンドされたクラフトビールが「敦賀東浦みかん914ビール」。

このビールを生んだ、ケセラセラーみやもとの宮本佳奈さんは「ビールに使う東浦みかんはほぼ有機栽培で育てられたものです。収穫したみかんは、お店で皮をむいて果汁をスロージューサーで絞ります。これを麦芽100%のエールビールに酵母とともに加えると、瓶の中で二次発酵がすすみ、熟成されたみかんのコクが効いたビールになります」と話す。 

東浦みかんを使ったポン酢の構想も練る宮本さん

麦芽とみかん果汁を通常のものより2倍使用している「KURO」をいただいたところ、フルーティーにして芳醇な黒ビールの味わいにしばし瞑目。東京にある福井のアンテナショップでも購入可能なのでビール好きの人に贈るのもよし。ちなみにお店で絞り終えたみかんの皮は敦賀市内のアロマセラピーサロンで作られているアロマミストに使われるとか。ゴミが出なくて環境にも配慮されたビール作りなのだ。 

ケセラセラーみやもと 
福井県敦賀市呉竹町1-40-17 
0770-22-0537 
http://www.miyamoto-sake.com 


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