日本全国に点在する神社・仏閣では、手を合わせて拝んだり、おみくじを引いたりします。しかしなかには「まさか…」と思うような願い方や占い方をする場所も点在しているのです。

そこで今回は、全国にある変わった願い方をする神社・仏閣をご紹介していきます。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

滝尾神社／栃木県日光市

日光東照宮から歩いて約30分くらいのところにある、二荒山神社の別宮です。子宝と安産にご利益があるという「子種石」、良縁に恵まれるという「縁結びの笹」などの願かけスポットがありますが、変わったものといえば「運試しの鳥居」です。

鳥居の額に空けてある穴をめがけて小石を3回投げ、1つでも穴を通ったら良いことがあるといわれています。もっとも、穴はけっこう小さいですし、3回までしか投げられませんからハードルはかなり高め。投げるときは慌てないようにしましょう。

長福寿寺／千葉県長南町

1,200年の歴史を持つお寺ですが、願いごとを叶えてくれる「吉ゾウくん」という象の石像で有名です。いまから430年前、修行中のお坊さんの前にあらわれて「私の足をさすれば必ず幸せになれる」というお告げを授けました。

その後、忘れ去られましたが最近になって復活。「願いが叶うゾウ」「お金がたまるゾウ」「病気が治るゾウ」「家庭円満になるゾウ」「元気で長生きするゾウ」と大活躍しています。

伏見稲荷大社／京都府京都市

全国の「お稲荷さん」の総本社として有名ですが、「おもかる石」という願いごとの成就可否を占う手だてもあります。

奥社奉拝所のうしろにある一対の石灯籠の空輪（頭）を持ち上げて、軽いと思えば「願いが叶う」、重いと思えば「願いは叶いがたい」といわれています。

石は持ち上げられないほど重くはないので、「軽い」か「重い」かはあなた次第。持ち上げる前に「軽いぞ！軽いぞ！」と念じましょう。人気スポットで、順番待ちの行列ができるのが当たり前だそうですから、念じる時間はあります。

八重垣神社／島根県松江市

スサノオノミコトとその妻クシナダヒメを祭った神社です。縁結びの神様として知られていますが、ここでは境内奥の「佐久佐女の森」にある「鏡の池」が占いの場です。

池に占い用紙を浮かべ、その上に10円玉か100円玉を乗せます。それが15分以内に沈むと「縁が早い」、30分以上かかると「縁が遅い」、また近くで沈むと身近な人、遠くで沈むと遠方の人と縁があるともされています。

ちなみに恋愛や結婚以外の縁を占うこともできますし、代理での占いでもかまいません。占い用紙は1枚100円で分けてもらえます。

元乃隅稲成神社／山口県長門市

境内と海の間に並ぶ123基の鳥居で有名な神社ですが、願かけの場になるのは高さ約6mの「大鳥居」。この鳥居の上にお賽銭箱があり、そこへお賽銭を入れることができたら願いがかなうとされています。

そのため「日本一お賽銭を入れるのが難しい神社」としても有名。ちなみにお賽銭箱が高いところにあることに宗教上の理由はないようです。

鵜戸神宮／宮崎県日南市

日南海岸国定公園の中にある、海に面したこちらの神社では「運玉」という素焼きの玉を使って願かけをします。この玉を、本殿の前の磯にある霊石「亀石」にある枡形の穴へと投げ、穴へ入れば願いが叶うのだとか。

運玉は100円の初穂料で5個もらえ、5回で入らなくても繰り返せます。ちなみに玉を投げる手は、男性は左手、女性は右手とされています。

射楯兵主神社（釜蓋神社）／鹿児島県南九州市

薩摩半島にある神社で、ここの願かけは「釜の蓋」を使います。木の蓋を頭にのせ、落とさずに鳥居から拝殿まで歩ければ大願成就。何度でも挑戦できます。2人用の窯蓋もありますので、カップルで行かれるかたはこちらで願かけをどうぞ。

また小さい素焼きの釜蓋を海の岩場にある釜に向けて投げて、釜に入れば願いがかなうという「釜蓋投げ」もあります。ちなみに釜蓋神社は景観スポットとしても有名で、ここから見る「開聞岳」は絶景です。

願い方や占い方がユニークな神社・仏閣をご紹介しました。なかにはわりと身体能力が必要なものもあります。新型コロナウイルスが落ち着いた際には、全国の神社を訪れてみてはいかがでしょうか。

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