愛知屈指の紅葉名所。江戸時代から続く絶景スポット「香嵐渓」へ

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2020/11/07

車の街として世界的に有名な愛知県豊田市。実は、県内有数の紅葉の名所としても知られています。それが「香嵐渓(こうらんけい)」という美しい名を持つ渓谷です。

愛知高原国定公園の一角にあり、毎年11月になるとたくさんの人でにぎわっています。

今回はこれから秋の見ごろを迎える香嵐渓の魅力についてご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

愛知県の絶景スポット「香嵐渓」

image by:Shutterstock.com

「香嵐渓」は愛知県豊田市足助町にある渓谷です。三河地方を流れる巴川(ともえがわ)が生み出した約1kmに渡る美しい渓谷で、一帯には約4,000本ものモミジやカエデの木が植えられています。

毎年秋になると「香嵐渓もみじまつり」が催され、さまざまなイベントが見られるほか、一帯に屋台が並びとてもにぎやかな雰囲気に包まれる紅葉スポットです

2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止のためライトアップをはじめとした例年のイベントは行われませんが、「香嵐渓もみじまつり」にかわり「命名90周年の香嵐渓」を開催。

1988年から毎年行われてきたライトアップの中止は残念ですが、来場の際はマスクの着用など感染防止対策のもと、秋の風物詩を楽しみたいですね。

香嵐渓へのアクセス方法は?

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香嵐渓は名古屋市から車で約2時間ほどの場所に位置しています。大きな名古屋駅からたった1時間でこれほど美しい自然が見られるのかと、驚くかたも少なくありません。

車や公共の交通機関どちらでもアクセス可能ですが、紅葉の時期は渋滞が発生するので公共交通機関の方が時間の計算ができるのでおすすめです。


公共交通機関を使うかたはこちらが主なアクセス方法ですので参考にしてみてください。

  • ・市営地下鉄東山線「名古屋駅」→東山線「伏見駅」→鶴舞線「赤池駅」→名鉄豊田線「豊田駅」→バス
  • ・名鉄「名古屋駅」→名鉄名古屋本線「知立駅」→名鉄「豊田駅」→バス
  • ・JR「名古屋駅」→JR中央本線「高蔵寺駅」→愛知環状鉄道「新豊田駅」→バス

豊田駅、新豊田駅のどちらも東口を出て名鉄バス矢並線に乗車しましょう。11月になると足助行の臨時バスが発着します。

見ごろは例年11月中旬~11月下旬

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香嵐渓が最も多くの人でにぎわうのは11月、紅葉の季節です。香嵐渓の特徴は美しく色づく木々が人の手によって植えられたということ。たまたま見つかった美しい渓谷、というわけではなくしっかりとした歴史があります。

香嵐渓の歴史が始まったのは江戸時代初期のこと。いまも足助に鎮座する香積寺(こうじゃくじ)の三栄和尚がカエデやモミジの木を巴川から参道にかけて、一本一本植えたことが始まりとされています。

住民の幸せを願いながら般若心経を一巻唱えるごとに一本ずつ植えて行ったという素敵な逸話が残されているんですよ。

その後、大正時代から昭和にかけて住民が一帯を森林公園にしよう!と巴川周辺に同じように木々を植えて行き、現在の姿になりました。


一番の見どころは飯盛山の5色もみじ

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香嵐渓一番の見どころは、「待月橋(たいげつきょう)」と名付けられた橋から見える「5色もみじ」です。

待月橋から飯盛山方面を見ると紅葉の葉っぱが緑、黄緑、黄、橙、赤の5色に分かれていることに気が付きます。水の中に絵の具を落としたときに現れるようなグラデーションは、ほかの場所では見られない美しさ。

これはオオモミジという木の紅葉具合によるもので、季節が進むにつれて真っ赤に染まっていくので短い期間だけ現れる特別な光景なのです。

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