マスクは義務化?コロナ禍のアメリカ西海岸で見た、現地のリアル

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2021/10/15

新型コロナウイルスの感染が広がり始めた2020年春以降、日本から海外に旅行する人は激減。出入国在留管理庁によると、2020年の日本人出国者数は317万4219人で、新型コロナ流行前である2019年から1690万6450人(84.2%)も減少しています(2021年3月31日発表)。

この間、現地在住の人やビジネスで渡航した人たちが発信する情報をインターネットなどで目にすることはあっても、実際のところ、「現地の様子がいまだよくわからない」と感じている人もいたのではないでしょうか。

筆者はコロナ禍である2021年9月に、仕事のためアメリカ西海岸に渡航。それまで約1年半まったく海外に行かず日本国内で情報収集していたものの、実際に現地へ行くと「なるほどな」と感じた、気づいた点がいくつもありました。

特に今回訪れたのは新型コロナ前の時期にも訪れている2つの都市だったので、前後の「違い」に気づいた点も多々。そこで本記事では、アメリカ本土で日本人旅行者が感じた「コロナ禍のリアル」を紹介します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

入国後は基本隔離なし、今後はワクチン接種完了義務に

まず、日本からアメリカ本土に入国する際、入国後の隔離は基本ありません。入国審査で聞かれたのは、新型コロナ前と同じ「渡航目的」「滞在日数」などのみ。

新型コロナ検査の陰性証明書の提示を求められたのも、出発空港(成田空港)で飛行機に乗る前の搭乗手続き(チェックイン)の時だけでした。

image by:シカマアキ

筆者はアメリカ入国はシアトル・タコマ空港で、成田で預けたスーツケースはターンテーブルから自分で受け取り、そのまま空港の到着口を出てシアトル中心部に向かうため、鉄道「リンク・ライト・レール」(Link Light Rail)に乗りました。この流れは2018年末に訪れた時とまったく同じ。

ちなみに、2021年11月からアメリカ本土への入国時、ワクチン接種完了証明が追加されます。これに合わせ、ヨーロッパなどから観光目的での隔離なし入国も新たに認められるので、すでに入国時の隔離義務を撤廃し始めている欧州各国では「やっとアメリカに旅行できる!」と、ホリデーシーズンを前にブーム到来、早くも盛り上がっています。

屋内マスク厳守、屋外マスクなし。オンオフはっきり区別

image by:シカマアキ

出入国が他国より緩めなアメリカ本土でも、新型コロナ対策はいまも行われています。


例えば、ショッピングモールや空港、公共交通機関などでの「マスク着用」は厳守消毒液が至るところに置いてあり、手洗い消毒の注意喚起もよく見かけます。

特に屋内はマスク着用厳守屋外ではマスクを外しても良いなど、オンとオフがわかりやすいと感じました(州によっては野外イベントなどでマスク着用義務がある場合も)

image by:Shutterstock.com

レストランの入口には「NO MASK, NO ENTRY」と大きく張り紙をするところも。本当に、白黒はっきりしています。

空港のターミナル内でマスクを顎にかけてしっかりマスクしていない人がいると、スタッフや周りの人がすぐに「Wear the Mask!」と声をかけ、スターバックスではマスクをせずに並んでいた客に、従業員がマスクをレジから渡す場面にも遭遇。

image by:シカマアキ

使い捨てマスクが売られているのを現地で見かけなかった一方、バスや電車にマスクが入った箱が備え付けてあったり、スーパーの入口にはマスクが箱で置いてあったり。

新型コロナ前からマスク着用の機会が日常的にあった日本だと、置いてあるマスクをごっそりと持っていく人がいるかもしれないと思いつつ、アメリカではそのような光景は一切ありませんでした。

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