JALが国内線に続々投入!ピンポイント予約したい「エアバスA350」の魅力
日本航空(JAL)が主力機として、最新機材「エアバスA350」を近年投入しています。A350は世界2大航空機メーカーの1つであるフランスのエアバス社が製造する機材であり、JALをはじめ世界中の航空会社が、主に国際線の中長距離路線で運航しています。
日系エアラインではJALのみが運航。国内線の東京(羽田)=沖縄(那覇)や福岡、札幌(新千歳)などの主要路線で乗ることができます。将来的には、国際線にも投入される予定です。
そのほか、デルタ航空、エールフランス航空、フィンエアー、キャセイパシフィック航空、シンガポール航空、カタール航空などの日本線にも投入されています。
A350には、以前の機材にはなかった最新技術が惜しみなく搭載され、乗客にとっても快適そのもの。国内線のたった1、2時間の飛行ではもったいないほど、乗り心地も最高です。
今後旅行する際、A350をピンポイントで予約し、わざわざ搭乗する価値も大いにあります。JALを含む多くの航空会社で搭乗した経験を持つ筆者が、このA350の魅力について紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
世界中の航空会社が国際線の中長距離路線で主に運航中
かつて「ジャンボ」と呼ばれた大型機が世界中で飛び交っていた時代は終わり、現在は大型機から少し小さなサイズの飛行機が、どの航空会社でも国際線、特に中長距離線の主力機となっています。その1つが、エアバスA350です。
以前は航続距離の関係で、大型機でしか直行便で飛べませんでした。現在は技術が進歩し、ボーイング787やエアバスA350であれば、東京~ニューヨークなどの長い距離も、直行で飛行できるようになりました。
エアバスA350は、2013年6月14日に初飛行、2015年1月15日にカタール航空が世界で初めて営業運航を開始しました。エアバス社は、同社の大中型ワイドボディ旅客機であるA330・A340の後継機と位置付けています。
正式名称は「A350 XWB」で、XWBとは(eXtra Wide Body)という意味。標準型の「A350-900」(座席300席超)と、胴体がやや長い「A350-1000」(座席約350席)の2タイプあります。
日系ではJALのみ、国内線の主要路線で乗ることができる
日系航空会社で、A350を運航するのはJALのみ。エアバス社とA350-900を18機、A350-1000を13機、さらに、オプションで25機の購入契約を締結しています。
2019年9月1日、羽田-福岡線で初就航。2022年4月末時点、16機のA350-900が、すべて国内線で運航されています。
JALがA350を運航する路線は、羽田=伊丹、新千歳、福岡、那覇と、伊丹=那覇です。そのほか、元旦の「初日の出フライト」などで運航されることもあります。
例えば、羽田=那覇などの場合、すべての便でA350での運航ではありません。以前の主力機だった「ボーイング777」や、中型機の「ボーイング767」、A350のライバル機である「ボーイング787」など、さまざまな機材で運航されています。
「A350に乗りたい」のであれば、航空券の予約時に、便の時間帯や運賃よりも「使用機材」を選ぶ必要があります。ただ、使用機材は機材繰りや整備などで当初より変わることもよくあるので、要注意。機材変更になった場合、便の変更は基本的にできません(変更可能運賃を除く)。