たったひとつの世界遺産「シンガポール植物園」はアジア屈指の自然の宝庫
日本から直行便を利用して、数時間で行ける東南アジアのなかでも勢いのある国「シンガポール」。
シンガポールといえば、まず最初に思い浮かぶのがランドマークとしてそびえる「マリーナベイ・サンズ」や「マーライオン」、近未来的な植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」などでしょう。
急速に発展を遂げるシンガポールは、比較的新しい国。さまざまなバックグラウンドを持つ人々が作り上げた国のなかで、たったひとつだけ世界文化遺産に登録された場所があります。
それが緑あふれるシンガポールという国の指針となったといっても過言ではない「シンガポール植物園(ボタニック・ガーデン)」。今回はシンガポールが誇る世界遺産に迫ってみましょう。
目次
- 関連記事
- >>>えっ、ここ東京?シンガポールで続々増える日本ブランドたち
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
緑で満たされた国「シンガポール」
「ガーデンシティ」や「グリーンシティ」という異名を持つシンガポール。国のなかに自然があるのではなく「自然のなかに人が住んでいる国」という目標を掲げた緑豊かな国です。
都会であるにも関わらず、緑を感じられる場所があちこちにある事に驚くでしょう。
広い公園でのんびり過ごす方もたくさんいますし、入場無料の植物園も楽しめます。ショッピングを楽しみたい方も、緑で癒やされたい方も、映画の世界のような街並みを楽しみたい人にもおすすめの国です。
最も有名な植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」
シンガポールで最も有名な植物園は、世界遺産の「シンガポール植物園」ではなく、やはり観光のメインとなっている「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」。巨大な国立公園で、敷地の多くが入場無料です。
同所は、シンガポールの中心地にあり、中心街からでも大きなスーパーツリーグローブがとても目立ちます。夜のライトアップも美しい植物園ですが、もちろん世界遺産の「シンガポール植物園」も見逃せません。
唯一の世界遺産「シンガポール植物園」
「シンガポール植物園」が世界遺産に登録されたのは2015年のことで、新しい世界遺産です。
世界遺産といえば古くから残る建物や、国を代表する自然などがメイン。どうして人の手で作られた植物園が世界遺産に?と、思う人もいるでしょう。
この植物園は、なんと150年もの歴史を持つとても古い植物園。シンガポールの建国よりも先にこの場所に造られた歴史の深い植物園なんです。
また、1800年代に研究され始めた「ゴム」が、東南アジアの経済に大きな影響を与えるものになったという拝啓も考慮されています。歴史に加えて、景観の美しさが評価され世界遺産に登録されました。
シンガポール植物園の入場料や営業時間は?
「シンガポール植物園」はなんと、「ラン園」以外は入場無料。外国人の私たちであっても入場無料で見学ができます。整備の行き届いた大きな公園内を無料で楽しめるのはとても嬉しいですよね。
営業時間も長く、朝5時から夜12時まで開園しています。植物園の見どころといえる「ラン園」は、有料とはいうものの、たった5シンガポールドル(約500円)で入場可能です(2023年3月31日時点)。
植物園へ到着したら、まずは園内の地図を手に入れに行きましょう。シンガポール植物園の表記は、日本語もあるのでとっても安心。
「ビジターサービス・デスク」へ行けば園内地図やリーフレットなどが頂けます。こちらは南側のメインエントランスから入場すると近いですよ。