頭を撫でるのはNG?海外で絶対に触れてはいけない、他人の「カラダ」の部位
コミュニケーションのひとつとされている「スキンシップ」。ハイタッチや握手など、肌と肌が触れ合う行為ですが、昨今では感染症予防のためなるべく接触を避け、一定の距離を保つことが推奨されています。
いまでこそ同意を得た上で人に触れる機会が減ってきたようですが、コロナ禍以前、日本よりも海外のほうがスキンシップが浸透しているイメージがありましたよね。しかし実は国によって、「絶対に触ってはいけない部位」があることをご存じでしたか?
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
絶対に「頭」に触ってはいけない?
日本では、子どもを可愛がったりする際に、親が「頭をなでる」ことがありますよね。ごく普通に当たり前の行為として認識されていて、他者からすると褒めたり、可愛がったりしているんだなと思うこともあるでしょう。
しかし、この頭をなでるという行為、一部の国でやってしまうと、大変失礼になることがあるのです。その代表的な国として挙げられるのが、日本人からも人気の旅行先である「タイ」。
なぜならタイでは、頭(髪の毛)はとても神聖な部位とされているからです。頭には「神が宿る」といわれているほど大切。そのため他人の頭を触ることはとても失礼な行為にあたるため、注意しておきたいですね。
他にもインドネシア、カンボジア、ネパールなどでは、宗教の関係で頭だけでなく髪にも触れてはいけません。そこに人の手を触れさせるのは、失礼かつ常識から背いていると思われてしまうのです。
ただし、少し前までは子どもの頭もなでることもNGとされていましたが、タイ国政府観光庁日本事務所の公式サイトによると、可愛がる程度なら問題ないそう。
とはいっても了承なく他人に触れることは、国関係なくタブーな行為のひとつ。たとえ町中で遊んでいる子どもが、人懐っこく寄ってきても、注意したほうがいいでしょう。
「帽子」にすら触れるのはダメ!?
タイをはじめとしたアジアの一部地域では、頭や髪に触れてはいけないとご紹介してきましたが「帽子に触れてはいけない」ところもあります。それが「モンゴル」です。
モンゴルでは頭はもちろん、頭の一部である帽子にも触れてはいけません。なぜならモンゴル人には天に対する信仰があり、天と人を結ぶ「頭は神聖な部分」だと考えられているから。
そのため頭にのせる帽子もとても大切に扱われており、相手に対して断りもなく触ると、不快な思いをさせてしまう可能性があるのです。
もちろんモンゴル人の頭や帽子に触れる機会は稀かもしれません。それでも日本では良くても海外ではやってはいけない行為のひとつとして知っておくと、今後、海外旅行をしたときや外国人と交流したときにスムーズなコミュニケーションがとれるのではないでしょうか。
- 参考:タイ国政府観光庁日本事務所
- image by:Shutterstock.com
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