日本と違う韓国の「推し活」事情。まさかの「推し名義」で寄付まで!

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2023/01/25

コロナ禍の影響で「推し」のイベントやライブがなかなか開催されず、ここ数年、寂しい日々を過ごした人も少なくないはず。

とくにアイドルを推している人からすると、「せっかく推しと会えるチャンスだったのに…」と思ったこともあるのではないでしょうか。

数年前までは、ライブがあれば全国各地へ赴き、ときには海外へ遠征することもあったという、BTS(防弾少年団/ビーティーエス)ファンの友人と話していると、「制限された状況でも遠くから推しを応援する気持ちに変わりはない」といっていました。そのセリフに同感したものです。

最近では、徐々にライブも再開され始めましたが、やはり「推しは推せるときに推せ」といったもので、会えないながらも応援する日々を過ごしていると、いつの間にか本格的な冬がやってきていました。

そんな好きなアイドルなどを応援することを「推し活(おしかつ)」といいますが、アイドル戦国時代といわれる韓国に住む日本人と韓国人の皆さんにお話しを聞いていると、なんとファンたちの推し方が一味違う様子。

コアなアイドルのお話しを教えていただきましたので、早速ご紹介していきます。推し、愛してるぞ!

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

日本と全然違う、韓国の「推し活」

image by:Naumova Ekaterina/Shutterstock.com

日本にもファンの多いK-POPアイドル。その人気の勢いは、本場・韓国でも変わりません。

現地で流行しているアイドルは日本とは少し異なるそうですが、例えば男性アイドルは、世界でも圧倒的な人気を誇る「BTS」に夢中な人が多い様子。

そんなBTSといえば2022(令和4)年12月に最年長のジンさんが兵役のため軍隊に入隊したことも記憶に新しいのではないでしょうか。


女性アイドルでは、期待の新人グループ「IVE(アイヴ)」のファンが急増中。6人組のグループで、日本人メンバーのレイさんも大活躍しています。

美しいパフォーマンスは、何度見ても飽きることはありません。そんな韓国アイドルに向けた推し活は、どうやらひと味違うようです。

「推しのため」ファンは手厚いサポート活動に徹する

image by:Sam the Leigh/Shutterstock.com

「韓国では、公式のグッズを買うこと以外にも応援する方法があります。例えば、イベントによってはファンが自力で資金集めから流通まですべて行うこともあるんですよ」(20代女性/日本出身)

「推しの誕生日の『センイル』には、ファン同士が費用を募って、推しの写真を載せたラッピングバスを手配して盛大に祝います。1日140万ウォン(日本円で約14万円)くらいでいけました!」(30代女性/韓国出身)

「ライブ会場とかで寄付を募って、推しの名義で慈善団体に寄付しています。ファンダムたちが寄付していますよ」(20代女性/韓国出身)

「ファンダム」とは、多種多様な文化でのファン集団のこと。K-POPアイドルのファンダムたちは、アイドルによって名称があり、例えばBTSだと「A.R.M.Y.(アーミー)」、IVEは「DIVE(ダイブ)」、ENHYPEN(エンハイフン)は「ENGENE(エンジン)」です。

そしてファンたちの行いによって、推しも世界も幸せにしているのがすばらしいですね。筆者も日本に長年推しているアイドルがいるので、みなさんの活動に感銘を受けました。

ファッションは「タイト×ルーズ」でバランスよく

image by:Bagus upc/Shutterstock.com

最新のファッションに身を包み、新たな流行を生み出す女性アイドルたち。韓国はタイトでミニマムなファッションが定番とされるなか、最近はタイトとルーズを組み合わせた「Y2Kファッション」に注目が集まっています。

「日本人は体型をカバーする服装をする人が多い気がします。でも、韓国人は体のラインを出す服が多いです。アイドルなどを見ているとファッションはとても参考になりますよ」(20代女性/日本出身)

image by:chettarin/Shutterstock.com

「Y2K」とは「Year 2000」の略で、2000年代ごろを意味します。このY2KファッションはZ世代を中心に人気を集めており、韓国アイドルではBLACKPINK(ブラックピンク)のメンバーが着こなしている姿も印象的です。

「ヘルスジャン」でボディメイク

image by:KIM DONGHO/Shutterstock.com

そんなタイトな服装ができるのは、日々のボディメイクをがんばっているからこそ。健康意識の高い韓国人は、老若男女問わず日常的に運動をする人が多いそうです。

韓国のトレーニングジムは「ヘルスジャン」と呼ばれ、最新のマシンをリーズナブルな価格で利用できるのが魅力です。

「韓国は日本よりもジムの利用料が安いので、多くの学生はヘルスジャンで体を鍛えていますよ」(20代男性/日本出身)

「デートでヘルスジャンに行くカップルも多いですね。彼氏が彼女のトレーナーとして教えてあげたりします」(20代女性/韓国出身)

美しい韓国人に囲まれたら、こちらまで美意識が高まりそうです。さらに友だちやパートナーと一緒に気軽にいけるのも魅力ですよね。そして推しの美しさに刺激をもらい、美意識が高まるのも推し活のひとつではないでしょうか。

国を超えても大好きな推しを応援しているだけでエネルギーが得られる…!それはきっと気のせいではないはず。

私たちの活力なってくれている推したち。きっとずっと、なにがあっても、どんなときでも元気をくれた「全推し」たちに感謝の気持ちを込めて応援し続けていきたいです。そして推しが望む幸せを願っています。

  • image by:KIM DONGHO/Shutterstock.com
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アニメ・漫画・2.5次元・アイドル・お人形が趣味のライター寝子。ライター転身前はアパレル販売員やパタンナーアシスタントを経験。持ち前の探求心で旅行情報や国内外の幅広い話題を追求していきます。

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