沖縄のスタバを制覇した旅のプロが教える、他とは違うどこか特別な店舗7選
沖縄県内に『スターバックス』は、沖縄本島と石垣島に合わせて32店舗※あります。全国各地にあるスターバックスと同じと思うなかれ、沖縄の美しい海が眺められる、また、まるで海外かのような雰囲気の店舗もいくつか存在します。※店舗数は2024年5月現在
一方、沖縄の一部店舗には、これも他の都道府県では見られない特徴が、店ごとにあるところも。沖縄旅行のついでにふと立ち寄りたくなる店舗や、知られざる情報、沖縄限定グッズなど、現時点ですべての沖縄県内のスターバックスを訪れた筆者が紹介します。
沖縄の美しい海と緑が眺められる、本島北部の特別なお店
沖縄の海を眺めながらのんびり過ごせる店舗として、まずおすすめなのが、「沖縄本部町店」です。2019年3月、日本のそれぞれの地域の象徴となる場所にデザインされ、その地域の文化を世界に発信する店舗の総『スターバックス リージョナル ランドマーク ストア』としてオープンしました。
沖縄県北部の沖縄美ら海水族館がある国営海洋博公園の近くに位置する、ドライブスルー併設店舗です。
店舗のデザインコンセプトは「コーヒーゆんたく」で、ゆんたくとは沖縄の言葉で「おしゃべり」「団らん」という意味。スターバックスのお店を通じ、地元の人々や旅行客が地域とのつながりが生まれるようにデザインされました。
店舗は、コンクリート造りの2階建てで、1階にカウンターなど、2階がイートインスペースです。この外壁は、琉球かすりの縫い目をイメージしたコンクリート製パネル、建物の基礎部分に沖縄の海とサンゴ礁からできる琉球石灰岩を使うなど、地域らしさも見られます。
また、1階のコミュニティテーブルとして、沖縄の県木である「琉球松」を使用した地元職人によるテーブルを設置。2階の海に面した席に座ると、目の前に東シナ海や海洋博公園の緑が広がり、沖縄らしい自然が感じられます。入口には、沖縄の守り神であるシーサーも出迎えてくれます。
そして、店内には、海に漂流したプラスチックゴミをアート素材とした使用した作品も展示。地元・本部町の小学生の作品をアーティストがまとめて仕上げた「大きな魚のアート」などが飾られています。
通常店舗より多くの見どころがあるので、観光ついでにぜひ立ち寄ってみてください。
- 沖縄本部町店
- 沖縄県国頭郡本部町山川1421-4
- 0980-43-9865
- やんばる急行バス「ホテルマハイナ」下車徒歩2分
- 定休日:不定休
- 営業時間:7:00~22:00
- ホームページ
那覇空港から近い、海と飛行機、夕陽のコラボが楽しめる
那覇空港から車で約30分、路線バスでも行くことができる大型商業施設「イーアス沖縄豊崎」にあるスターバックスの店舗は、実は景色が良くておすすめ。
イーアス沖縄豊崎は近年、最新の映像と空間演出が人気の「DMMかりゆし水族館」、琉球王朝や日本の有名アニメのミニチュアなどが楽しめる「Little Universe OKINAWA(リトルユニバースオキナワ)」などが続々オープンする話題のスポットです。
スターバックスの「イーアス沖縄豊崎店」は3階にあり、美らSUNビーチが目の前に面しています。その奥の海が那覇空港へ(北風運用時に)着陸するコースでもあり、海と飛行機を眺めることができます。
さらに、夕方には太陽が海に沈む光景も見られます。実は美らSUNビーチは、那覇市近郊では屈指の人気を誇る夕陽スポット。晴れた日は日没時間を調べ、このスターバックスから眺めるのも良いでしょう。
- イーアス沖縄豊崎店
- 沖縄県豊見城市豊崎3-35 イーアス沖縄豊崎
- 098-851-9465
- 那覇バス・琉球バス「豊崎美らSUNビーチ前」下車徒歩3分
- 定休日:不定休
- 営業時間:10:00~21:00
- ホームページ
まるで海外。リゾートの雰囲気ある店舗が実は多い
沖縄本島には、米軍基地やキャンプ施設が多いため、在沖アメリカ人の姿を多く見かけます。特に、基地が集中する本島中部のスターバックスには、アメリカ人の利用者がとても多く、国際色豊かです。
その1つが、米海兵隊の駐屯地キャンプ・フォスターの入口近くにある「北谷国道58号店」。人気の高級リゾートホテルが集中する恩納村への道中にあり、ドライブの休憩ついでに立ち寄るにも便利な立地です。
南国らしい草花に囲まれた通路の奥に店舗があります。おすすめは沖縄ならではの広々としたテラス席で、屋根があってその下で涼みながらのんびり過ごせます。
- 北谷国道58号店
- 沖縄県中頭郡北谷町美浜1-5-11
- 098-921-7816
- 沖縄バス・那覇バス・琉球バス「美浜アメリカンビレッジ入口」下車徒歩2分
- 定休日:不定休
- 営業時間:6:00~23:00
- ホームページ
また、北谷国道58号線店のさらに先にある「沖縄読谷店」も、アメリカ人をはじめ外国人の利用を多く見かける店舗。ここもテラス席が広めで、外で仕事をしたり、のんびり過ごしたりできます。
イオンタウン読谷ショッピングセンターの敷地内にあるものの、独立店舗のように利用しやすいのも特徴です。
店舗から15分ほど歩くと、「渡具知ビーチ」があります。地元民に親しまれ、普段からあまり混雑していない穴場のビーチ。スターバックスでドリンクなどをテイクアウトし、ビーチで散策したり夕陽を眺めたりするのも良いでしょう。
- 沖縄読谷店
- 沖縄県中頭郡読谷村古堅639-1 イオンタウン読谷ショッピングセンター
- 098-921-8871
- 路線バス「古堅南小学校」下車徒歩4分
- 定休日:不定休
- 営業時間:月曜~金曜6:30~23:00/土日祝日7:00~23:00
- ホームページ
店舗入口に鎮座する「シーサー」に注目したい理由
沖縄の店舗にだけある、最も特徴的なのが、お店の入口にある「シーサー」です。シーサーは沖縄の方言で「獅子」という意味。災難を防いで悪霊を入れないという魔よけの役割ある守り神で、沖縄の家庭や店舗などで、対として2体を置くのが一般的です。
スターバックスの店舗のうち、ショッピングモールなどではない、主に路面店にシーサーが置かれています。しかも、そのシーサーは店舗ごとに異なります。
例えば、那覇市内からリゾートホテルが多いエリアへ北上する国道58号沿いにある「沖縄宜野湾店」では、赤褐色のシーサーが駐車場から店舗へ向かう入口に2体います。沖縄でよく見る赤焼のシーサーです。
- 沖縄宜野湾店
- 沖縄県宜野湾市宇地泊1-1-2
- 098-870-9515
- 東陽バス・沖縄バス・那覇バス・琉球バス「大謝名」下車徒歩1分
- 定休日:不定休
- 営業時間:7:00~23:00
- ホームページ
また、那覇市の北に位置する浦添市のショッピングモール「バークレーズコート」にあるスターバックスには、表面を覆うガラス質の膜=釉薬(ゆうわく)青が入ったシーサーが見られます。このお店は、アメリカ総領事館のすぐ横にあり、ゆいレールの終着駅からも歩いて行ける場所です。
- 浦添バークレーズコート店
- 沖縄県浦添市当山2-2-9 バークレーズコート
- 098-871-1650
- 沖縄都市モノレール(ゆいレール)「てだこ浦西駅」より徒歩20分、那覇バス・琉球バス「総領事館前」下車徒歩1分
- 定休日:不定休
- 営業時間:7:00~23:00
- ホームページ
那覇空港から近く観光客に人気のスポット、沖縄アウトレットモールあしびなーにある店舗のシーサーは、ややレトロな容貌。また、ホワイトシーサーという白色がベースなのも、沖縄県内の店舗ではここだけです。
- 沖縄アウトレットモールあしびなー店
- 沖縄県豊見城市豊崎1-1192 沖縄アウトレットモールあしびなー
- 098-840-5010
- 沖縄バス・那覇バス・琉球バス「豊崎入口」下車徒歩1分
- 定休日:不定休
- 営業時間:7:00~23:00
- ホームページ
日本最南端&日本最西端のスターバックスは空港内
「日本最南端」「日本最東端」のスターバックスが、沖縄県内にあります。南ぬ島石垣空港にある「石垣空港店」です。
場所は、到着口を出て右手のフードコートのあるエリア。テイクアウト専門店で、店の周りにあるフードコートの座席を使って飲食したり、近くのエレベーターで展望デッキへ上がって飛行機を眺めたり、空港から出発する前に買って行くにも便利です。
石垣島および周辺の離島も含めて唯一のスターバックスになります。飛行機に乗る人以外も利用できるので、石垣島の観光ついでに立ち寄るのも良いでしょう。
なお、那覇空港内にもスターバックスが1店舗あります。ただ、保安検査後エリアなので、飛行機の出発・到着の時以外は利用できないので注意しましょう。
- 石垣空港店
- 沖縄県石垣市白保1960-104-1
- 0980-87-0461
- 石垣空港内
- 定休日:不定休
- 営業時間:7:30~20:00
- ホームページ
スターバックスの沖縄限定グッズは旅行のお土産でおすすめ
スターバックスの沖縄限定商品として、世界各地のスターバックスで展開されている「Been There Series」のマグとステンレスボトルがあります。
ハイビスカスやシーサー、琉球ガラスなどの沖縄らしいモチーフが多くデザインされ、赤と黄をベースとした色合いは南国らしく、明るい気分になります。同じデザインで「スターバックス カード」も。
また、シーサートペーパーカップのスノーグローブとデミタスマグのセットは、別々に使ったり、重ねて飾ったりもできる沖縄限定商品。いずれも沖縄県内の店舗で購入できます(一部店舗除く)。
沖縄でも便利に利用できる『スターバックス』。現地ならではの景
- image by:シカマアキ
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