東京でホタルを見よう。清瀬市「金山緑地公園」25年の挑戦
ちょうど5月〜7月は、夏の風物詩「蛍」の時期です。蛍といえば、田舎の田んぼでしか見られないと思う方も多いですが、実は東京でも蛍鑑賞ができるスポットがあります。そのひとつが、東京都清瀬市にある「金山緑地公園」です。生い茂った森の中で舞う蛍に、夏の夜の風情を感じることでしょう。
自生環境で育つホタルの舞
6月に入り、梅雨時を迎えると、紫陽花やカタツムリと共に、古くからの風物詩であるホタルが舞うようになります。清流や地方都市、山林をイメージしがちな ホタルですが、近年では、ビオトープ(BioとToposを組み合わせた造語で、生物生息空間という意味)の開発や、自然再生に力を注ぐ自治体の増加によ り、都内でもホタルを観賞する事ができる場所が増えてきています。今回訪れた東京都清瀬市の金山緑地公園も、ホタル観賞を行う事ができる場所の1つです。
金山緑地公園は、「武蔵野の風と光」をテーマとして昭和61年にオープンした、市内で最も大きな公園です。ホタルを見る事ができる園内の小川には、川底に木炭を置く事による流水の浄化という工夫が凝らされています。また、川底に置かれている木炭は、市有林の萌芽更新の際に伐採した樹木から作られており、市内資源の有効活用も成されています。
こうした自然環境の再現が図られている金山緑地公園にはホタル以外にも、様々な魚や小鳥、カモや鶏なども居ます。このため、普段の昼間は、市民の憩いの場となっており、のんびりとした時間が流れているように感じられます。
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