京都にある佐々木蔵之介さん実家の酒蔵イベントレポートです。
9月16日(土)、俳優の佐々木蔵之介さんの実家の佐々木酒造(京都市上京区・創業120年)にて、蔵之介さんの弟・佐々木晃さんと、知る人ぞ知るが、知らない人は全く知らないタレント、探偵ナイトスクープ初代探偵で現在書道家の越前屋俵太(書道家・俵越山)による「1年に1度蔵元が居酒屋になるイベント」、蔵酒場「佐々俵」が今年も開催されました。今年で3度目となるこのイベント、今回も昼・夜それぞれ限定300名の前売りチケットが完売となる大人気ぶりでした。
日本酒ファンで酒蔵が満杯に!
当日は雨にもかかわらず、大勢の人で蔵元は大賑わい。
会場内には俵越山(越前屋俵太)さんの作品がたくさん飾られていました。
蔵を居酒屋に見立てての佐々俵です。越山先生が捨てられる運命にあった佐々木酒造さんのモップや箒を束ねて、仙厓の禅書「○△□」を書かせて頂いた、酒蔵の壁をバックにカウンターを酒の箱で作っています。
4m×7mの大書は空海の言葉です。「人の悪口を言うな、自分の自慢をするな!」です。 pic.twitter.com/cEue7PWl2l— 越前屋俵太 (@echizenya_hyota) 2017年9月16日
参加者には特製のぐいのみとオリジナル手ぬぐいのプレゼント付き、そして佐々木酒造の日本酒が2時間飲み放題と、お酒が好きな人にとっては、大変にお得なイベントとなっています。
まずは参加者全員で「カンパーイ!」
飲み放題の日本酒コーナーは常時長蛇の列。
東京から参加したという30代の男性は「この日のために2日断酒してきました。どれも美味しいです。全銘柄を制覇するつもりで頑張っていますが、かなり酔いが回ってきました」と笑顔で話していました。
酔いすぎてしまう人が出ないようにとの配慮で、イベントは2時間の入れ替え制となっており、愛知県三河一色産うなぎの炭火焼コーナーや、和歌山県産のフルーツと佐々木酒造大吟醸「聚楽第」で作るスペシャルフローズンダイキリなど、日本酒以外も大変充実していました。
佐々木蔵之介さんの弟さんが家業を継いだワケ
佐々木酒造代表取締役の佐々木晃さんは、俳優の佐々木蔵之介さんの弟さんです。将来酒造を継ぐために神戸大学農学部に通っていた佐々木蔵之介さんが「俳優になりたい」と出て行ってしまったため、大学では中国文学を学んでいた弟さんの晃さんが嫌々家業を継ぐことになったのだそうです。(佐々木酒造ホームページより)
さりげなく蔵之介さん出演作品のポスターが貼られているのを発見!
佐々木酒造は一風変わったホームページでも有名。従業員数を見ると、(ネコ含む)と書かれていて、なんともほのぼのしています。
越前屋俵太産と晃さんの出会いは、越前屋俵太さんがTVの取材で佐々木酒造を訪れたことがきっかけ。その後10年以上の付き合いだそうです。そんなお2人の絆から生まれた日本酒がこちらの「佐々俵」です。
京都の酒蔵といえば、20軒以上の大規模蔵元がひしめく全国2位の生産量の伏見が有名ですが、洛中の酒造は規模が小さく、次々と廃業していった結果、今では佐々木酒造一社だけなのだそうです。これからも佐々木酒造とこのイベントが続いていくことを願います。
佐々木酒造の銘酒飲み比べセットは、アマゾンでも入手できます。