古都が紅に染まるとき。写真家がこっそり訪れる、京都の紅葉名所の穴場
源光庵
光悦寺のすぐ側に源光庵があります。そこには紅葉の時期でなくとも雰囲気を感じる景色があります。特に入口のこぢんまりした山門とススキの重なり合う風景はとても絵になります。
ススキが優しさを醸し出す情景に癒されます。紅葉の鮮やかさや多くの人で賑わう光悦寺とは対照的に、源光庵は静かで落ち着いた雰囲気の禅寺です。感動のあまり感嘆の声を上げたくなります。
源光庵の建物には「血天井」があります。これは伏見城の遺構と伝わる天井で、よく見ると手や足の跡が残っています。伏見城の戦いで戦死した武士達を供養するために京都の別の寺院にも血天井が残っています。有名なところでは養源院や正伝寺などでも血天井を仰ぎ見ることが出来ます。
源光庵でもう一つ有名なのは「悟りの窓」と「迷いの窓」です。丸い窓が悟りで、四角い窓が迷いを表現しています。悟りの窓の丸い形は、ありのままの自然の姿、清らか、偏見のない姿を表現しているとされています。悟りの境地を開くことができ、大宇宙を表しています。
一方で迷いの窓の四角い形は、人間が逃れることのできない四苦八苦を4つの角で象徴しています。
源光庵は最近ではテレビや雑誌などでよく取り上げられているので、急に有名になりました。そのため紅葉の時期には混雑する時間帯もあるので出来れば平日の訪問がおすすめです。
最後に光悦寺、源光庵からすぐ近くの常照寺をご案内します。
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