昭和5年創業、広島県向島の現地に行かないと飲めないマルゴサイダー
喉が渇いた時に飲みたくなる飲み物といえば炭酸飲料ですよね。広島県尾道市向島には、全国でココだけでしか飲めないサイダーを製作している飲料水メーカー「後藤鉱泉所」があります。
昭和5年創業、夫婦ふたりで切り盛りする老舗の飲料水メーカーとして、50年以上島の水を使った瓶詰めにこだわったサイダーは、瀬戸内全土からわざわざ足を運ぶお客さんが後を絶たないのだとか。昔ながらのノスタルジックな雰囲気に、懐かしい気持ちになれる人気スポットです。
後藤鉱泉所(広島県尾道市向島)
暑い夏、尾道から尾道渡船(通称かねよし渡し) にゆられ3分。向島の港に到着し、歩くこと約7分。たどり着いたのは後藤鉱泉所。
みなさんは「鉱泉」と聞いて何を思いますか? きっと温泉を思い浮かべる方も多いと思われます。
実は、後藤鉱泉所は昭和5年に尾道市向島に創業した老舗の飲料水メーカー。 後藤忠昭さん・勝子さんご夫妻が切り盛りしています。
島の水を使ったサイダーやジュースを工場隣接のお店で飲めることもあり、地元の人だけでなく、尾道や瀬戸内の島々を旅する人が立ち寄る、今や人気のスポットなのです。
お店に足を踏み入れ、真っ先に頼んだのは「ご当地サイダー」として人気のマルゴサイダー。
汗をかいたカラダにはシャキッとなりそうな炭酸が効きそうw
イスに腰かけて飲料水を飲んでいる人のほとんどが手にしているのが、昭和「5」年の創業が名前の由来となったこのサイダー。
炭酸水は自家製。パッと見の容量は350mlと思いきや「実は340mlなんですよ」と後藤忠昭さん。お値段は150円。
こちら、50年以上同じレシピで作られているそう。
冷やされたサイダーの栓を開けてもらい、暑さでバテ気味のカラダが求めていたのはこれよ!とばかりに、口に流しこんだときの至福感といったら! レトロ感たっぷりの瓶に唇を当てると、そのひんやり感もたまりません。
ところでみなさん、ソーダやラムネなどは炭酸水は瓶のものが一番美味しいってご存知でしたか?
缶やペットボトルだと炭酸の量が低くなるので、ザ・炭酸感を味わうなら炭酸量の多い瓶のものがオススメです。
この日は、しまなみ街道を走るサイクリストや四国からの家族連れなど、途切れることなくお客様がぞくぞくと訪れていました。
そんなに人気のある飲料水なら通販をされては?と思いますが、後藤鉱泉所にはそれができない事情があるのです。
それは瓶を洗っては何度も使うため、回収する必要があるから。瓶自体、もう製造されていないのです。
だから、ここ向島の工場に隣接したお店や配達可能なお店でしか飲めないというわけ。
瓶にも飲料水にも「ジモトのココロ」を感じてしまいます〜。