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9日間の壮大な祭りに竹富島の血が騒ぐ。600年続く沖縄魂「種子取祭」

小林繭
小林繭
2015/10/26

600年の時を超えて。親から子へ伝わる魂の伝統芸能

9日間の壮大な祭りに竹富島の血が騒ぐ。600年続く沖縄魂「種子取祭」
竹富島を代表する歌謡のひとつ「安里屋節」(東集落)/NPOたきどぅん

ちなみに、竹富島の伝統芸能は代々集落ごとに受け継がれているもの。この「種子取祭(たなどぅい)」の歴史は600年以上とされ、今のように芸能が奉納されるようになったのは19世紀ころではないかと推測されます。

島では、子供のころからみな必死に伝統芸能の稽古に励み、親の世代から子の世代へと、その伝統が受け継がれていきます。

そして、世代や時代を超え、魂を吹き込まれた芸能は脈々と島に息づいていくのです。なんと濃厚な時間とエネルギーにあふれた島なのでしょうか!

9日間の壮大な祭りに竹富島の血が騒ぐ。600年続く沖縄魂「種子取祭」
竹富島最大の偉人、西塘が詠んだ歌を舞踊化した「しきた盆」(東集落)/NPOたきどぅん

島人たち、ひとりひとりが芸能の名手である竹富島。毎年、この「種子取祭(たなどぅい)」を一目見ようと、多くの観光客もこの時期に島を訪ねます。

見応えたっぷりの奉納芸能では、各集落で大切に保管されている伝統の衣装や小物も見所のひとつ。また、豊穣を祈願して『世乞い歌』を謡いながら各家を深夜まで訪ね回る「ユークイ(世乞い)」は、観光客の参加も可能です。

9日間の壮大な祭りに竹富島の血が騒ぐ。600年続く沖縄魂「種子取祭」
「鬼捕り」をもって二日間にわたる奉納芸能は終了する(仲筋民俗芸能保存会)/NPOたきどぅん

「種子取祭(たなどぅい)」は、竹富島の伝統・歴史・文化・芸能を育み継承していく祭り。そして、同時に竹富島の宝とも呼べる「うつぐみの心」を育む祭りでもあります。

「うつぐみ」とは「一致協力」という意味を持つ島の言葉で、竹富島の基本精神。

小さなさんご礁の島で生きて行くためには、島人同士みなが助け合い、力を合わせていくことが必須ですが、島の祭祀を通して島人たちは、今も昔も自然にその「うつぐみの心」を育てていくのですね。

600年も昔からずっと芸術に宿る魂が島を生かしていく、「芸術の島」を訪ねてみたくなりませんか?


種子取祭(たなどぅい)

開催期間:2015年11月4日〜11月12日
奉納芸能:2015年11月10日〜11日11日(2日間)
詳細な日程はこちらをご覧ください。

  • image by:NPOたきどぅん
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
小林繭

東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。沖縄、ハワイ、島、旅モノやロハスネタを発信中。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。

9日間の壮大な祭りに竹富島の血が騒ぐ。600年続く沖縄魂「種子取祭」
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