GWに五感を研ぎ澄ます。海外でも話題「森林セラピー」を体験してきた

Array
2018/05/02

ポイント4:森に入る前に、心を静かにさせよう

まず目の前に広がる緑の道にすすむ前に、「水琴窟」で聴覚を研ぎ澄まします。「水琴窟」とは、水滴音を地中に埋めた「甕(かめ)」に共鳴させてその音を楽しむ、日本庭園文化における最高技法のひとつとされています。

森へむかう道に設置されている水琴窟
竹筒に耳を当て、静かに音を待ちます。

おそるおそる竹筒に耳を澄ますと、「ピィィーン・・・、ピィィーン・・・」と、琴に似た妙なる美しい音色が響きます。思わずいつまでも聞いていたくなるような、心が洗われるような音色を楽しみます。

ポイント5:ゆっくり、自分のペースで歩きます

色鮮やかな広葉樹林の新緑を感じて、緑の道を進みます。ガイドさんのお話を聞きながら、急かされることなく、ゆっくりと「自分のペース」で進むことができるため、心から森を感じることができます。コンクリートとは違う土や落葉の道は、ふかふかのクッションの上を歩くようです。

ベンチがいくつもあり、ゆっくりと休憩できます
森林セラピーのポイントには目印となる看板が。その場その場に適したセラピーメニューを楽しく体験。
ガイドさんが見つけてくれた「おとしぶみ」(虫が作ったゆりかご)。都会ではお目にかかれない自然を感じる瞬間です。
苔むした岩々の織り成す幻想的な景色に感動しました

渓谷を流れる川の音色や鳥のさえずりを聞きながら、五感を研ぎ澄まして、さらに道を進みます。五感が鋭くなってきた頃に、「三滝」が現れました。

眼下に「三滝」や渓流の流れを感じながら進みます

雄大な滝が流れ込む音と景色はまさに壮大。その対面には蘚生した岩々が連なり、智頭杉や広葉樹との絶妙な美しさを誇っています。

上を見上げると雄大な天然の「智頭杉」と広葉樹が育む森が広がります
ふと足元に目をとめると、花のような蘚のなかに生える実生をみつけ、生命の営みを感じました


いま読まれてます
 鳥取 海外でも反響、日本発祥の「森林浴」を楽しむ外国人観光客が増えるワケ ★ 1761
 東京 東京23区で唯一の渓谷。世田谷区「等々力渓谷」でグリーンエクササイズ ★ 340
 千葉 【快眠】千葉のご当地まくら、今度は寝ている間に「森林浴」ができる? ★ 18
 栃木 その美しさ、振り返らずにはいられない。滝の名所・那須塩原市の名瀑をフォトレポート ★ 46
 東京 東京から南へ3時間の離島「式根島」は、知る人ぞ知る温泉パラダイス ★ 924
エアトリ 憧れの北欧。デンマーク・コペンハーゲンで暮らすように旅をする
GWに五感を研ぎ澄ます。海外でも話題「森林セラピー」を体験してきた
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます