東海道の起点。古都、京都三条通りに残るモダン建築を訪ねる旅
1928ビル image by: 京都フリー写真素材
またまた辰野金吾の登場です。大正3年に建てられた「旧日本生命京都支店」です。辰野金吾と高岡安の設計によるものですが、赤れんがの辰野式とは全く雰囲気が違います。片岡安の色が濃い石張り建築です。今はアンティーク着物のお店が入っています。
次は「1928ビル」です。1928(昭和3)年に大毎新聞(現毎日新聞社)京都支社として建てられたものです。設計は武田五一。今も使われている京都市役所などを設計した人です。この建物は、大毎新聞時代の社章をかたどった星形の窓やバルコニーに注目して見て下さい。最上階のアーチ型ホールは、音響効果がよく、昔から演劇などの会場として活用されてきました。
● 1928ビル
近年は京都発の感動エンターテイメントショー「ギアGEAR」の専用劇場となっています。
「1928ビル」の地下に続くタイルのモザイクの階段も芸術的です。地下はオープンなカフェ「カフェ・アンデパンダン」があります。独自の雰囲気を味わうことが出来るカフェです。
このように京都は通りひとつとっても色々な物語があります。明治から昭和にかけて建てられたモダンな建築は今も面影を残したまま活躍している姿はイキイキしています。古都京都の時代が終わった後の京都を感じるのもまた乙なものですよ。
いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。
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- ※本記事はMAG2 NEWSに掲載された記事です。
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