被災地の今を知ってほしい。西日本豪雨復興応援アート展が開催
地元民から愛される大和ミュージアムを会場に
──アートが観光支援になるって素敵なことですよね。展覧会の会場は大和ミュージアムですが、こちらを会場に選ばれたのはなぜですか?
むかい:呉市やその隣の熊野町が私たちの地元であり、大和ミュージアムのことは以前からよく知っておりました。常設展以外にも様々な企画をなさるので、我々も帰省すると足を運ぶ、地元民には大変馴染みのある有名なミュージアムです。
駅や海からも近く、海事の歴史、迫力を知れる点で、普段は地元民以外にも多くの観光客がいらっしゃいます。しかし、災害後は、観光客が減っていることを耳にいたしました。
東:被災地の観光を応援したい、被災者の皆さんにアートの力で元気になっていただきたいという気持ちでこの度のアート展を企画いたしましたので、元々県外にも知名度があり、地元民からも愛されている大和ミュージアムさんで開催できたら1番よいのではないかと思いました。そこで呉市の観光支援課、大和ミュージアムさんにご相談をさせていただき、決定しました。
──おふたりにとって、呉はどんな思いのある場所ですか?
むかい:呉は僕の生まれた熊野町からすぐ近くです。幼いころに、両親によく呉に遊びに連れて行ってもらい、小さいな
東:生まれ育った場所ですが、離れたことによりそのよさを再実感しております。海も山もあり自然に恵まれていて、食べ物もおいしいですし、造船業で栄えた町で造船や海軍など他では見られない歴史を肌で感じることができる町だと思います。
地元民がおすすめする呉の観光スポット&グルメ
──展覧会の来場者にもぜひ呉の魅力を知っていただきたいですね。おふたりのオススメの呉の観光スポットやグルメを紹介してください。
むかい:れんが通りはその名の通りレンガがぎっしり敷かれ、ちょっぴりレトロな通り。呉の名品の、お食事やお土産物、スイーツなどのお店が並んでいます。
むかい:歴史のみえる丘は呉の明治以降の軍港都市から平和産業都市への歴史が一望できる場所です。この場所やこの海から、戦艦大和、空母赤城などさまざまな名鑑が誕生し、出向し、呉で作られた軍艦以外もさまざまな名鑑がこの港に来ていたのかと思うと胸が熱くなったり、戦争の歴史を思うと苦しくなったりと感慨深い場所です。また瀬戸内海の穏やかな港町の風景が素敵です。
東:呉市立美術館は珍しい六角煉瓦の外壁を持つ美しい美術館です。美術館の前の通りも、日本の道100選に選ばれた通りとして有名です。ここにはアート作品が並んでおり、入り口に入るまでも楽しむことができます!
東:伊勢屋のカツ丼は普通の卵でとじるタイプのカツ丼とはまるでちがい、ハヤシライスのようなカレーライスのような……。はじめて呉に来た友人をお店につれていくと、みなさんそのインパクトある見た目と、はじめて食べる魅力的なおいしさに驚かれます。
また、天明堂の鳳梨萬頭(おんらいまんとう)も。鳳梨とは中国語でパイナップルのことで、こちらは珍しいパイナップルと冬瓜のジャムを、バターや鶏卵をたっぷり使った生地で包んだ中華風のお菓子です。呉の人々にとっては馴染みの味で、子供の頃からよく食べており、呉に帰ると必ず買いにいっています。お土産で持参すると、その珍しさとおいしさに大変喜ばれます。