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未来の清宮選手に会えるかも。リトルリーグ世界大会の魅力とは?

角谷剛
角谷剛
2019/03/29

リトルリーグの世界大会、リトルリーグ・ワールドシリーズのことはご存知でしょうか?1947年から始まり、70年以上の歴史をもつこの大会は、毎年8月にペンシルベニア州ウィリアムズポートで開催されます。

2018年度大会の日本代表は埼玉県の「川口リトルリーグ」。日本代表チームはこの10年間で優勝5回、準優勝1回と毎年のように好成績を残してきましたが、2018年度は3位という結果でした。

2018年度世界一の座はハワイ代表の「ホノルル・リトルリーグ」が勝ち取っています。

開催地のウィリアムズポート市の人口は約3万人。その小さな町にあるリトルリーグの聖地に、世界中から野球少年達とその家族、そして大勢のファンがやってきます。10日間の大会期間中の延べ観客数は30万人から40万人と言われています。

日本における夏の高校野球甲子園大会のように、と言えば大げさかもしれませんが、リトルリーグ・ワールドシリーズはアメリカにおける伝統的な夏の風物詩のひとつと呼べるでしょう。ではさっそく、この大会の魅力についてご紹介していきます。

アメリカの田舎町に突如現れるリトルリーグの聖地

ウィリアムズポートへは残念ながら、交通の便はよくありません。日本からリトルリーグ・ワールドシリーズを訪れる場合、レンタカーを借りて自分で運転して行くことが現実的かつ唯一の方法ではないかと思います。

日本からの直行便があるニューヨークからは約300キロ。ずっと休まずに運転したとしても3時間半はかかります。道中、とくに見どころと呼べるものはありませが、いかにもアメリカらしい風景が広がるペンシルバニアの大地をひたすら西へ西へと向かいます。

そうして辿り着いた、周りには何もなさそうな小さな町に、まるで映画『フィールド・オブ・ドリームス』のような立派な野球場が突然あらわれます。

「リトルリーグ・スタジアム・コンプレックス(Little League World Series Complex)」と呼ばれるこの敷地内には大小2つのリトルリーグ専用スタジアム、練習用フィールド、売店、歴史博物館などがあります。


2つあるスタジアムのうち、メイン球場はラマデ・スタジアムで最大収容人員は4万人。もうひとつはボランティア・スタジアムで最大収容人員は5千人です。

どちらのスタジアムも、座席があるのは内野席だけで、外野は芝生の斜面になっています。段ボール紙のソリで子供達が斜面を滑るシーンはよくテレビに映る名物でもあります。

日本戦を観戦するには?

リトルリーグ・ワールドシリーズに出場するのは全部で16チーム。

1次ラウンドはアメリカ国内のブロックとアメリカ以外の国際ブロックに分かれ、それぞれが「ダブル・エリミネーション」と呼ばれる、2敗した時点で敗退となる形式のトーナメントを戦います。そして、双方の優勝チーム同士が決勝戦、準優勝チーム同士が3位決定戦を行う形式です。

アメリカ・ブロックは8つの地域代表、アメリカ以外の国際ブロックはカナダ、メキシコ、カリブ海、ラテンアメリカ、日本、アジア太平洋・中東、ヨーロッパ・アフリカ、オーストラリアの代表8チームによって争われます。日本は以前はアジア地域に入っていましたが、2007年からは日本だけの代表として独立しています。つまり、日本のチームは必ず大会に出場するということですので、日本からの訪問客にとっては安心材料です。

どの試合も入場は無料!

10日間の大会期間中のうち、最初の8日は1次ラウンド、最後の週末が決勝ラウンドです。試合スケジュールは公式ウェブサイトで確認できます。どの試合も入場は無料です。

座席指定もありません。早い者勝ちというわけですが、1次ラウンドの日本戦でしたら、座席が手に入らない心配はさほどありません。

アメリカ対国際の決勝ラウンドになりますと、メイン・スタジアムが超満員になりますので、座席を確保するには早く出かけて並ぶ必要が出てきます。 日本の野球少年達の高い技術と行儀良さは毎年のようにメディアで賞賛されます。選手達の家族が集まって形成される応援団もまた注目の的になります。

しかしながら、やはり数からいえばアメリカチームには及びません。ぜひ日本チームの応援に力を貸してみてはいかがでしょうか。 現日本ハムの清宮幸太郎選手もこの大会の経験者です。未来のスターに会えるかもしれません。

ついでにベースボールの歴史を辿るなら

もし日程に余裕があるなら、さらに少し足を延ばして、ウィリアムズポートから北東方向に300キロほどの場所にあるクーパーズタウンの米国野球殿堂博物館も訪ねてみてはいかがでしょう。

こちらは言わずと知れたベースボールの聖地です。クーパーズタウンの街全体はベースボールにちなんだお店が並んでいます。 博物館には歴代の野球殿堂表彰者が名前を刻み、ギャラリーにはベーブルースなどの歴史的人物の記念品やイチロー野茂にちなむユニフォームやバットなども展示されています。

そして博物館のお隣にあるダブルデイ・フィールド(Doubleday Field)は1920年に作られた由緒ある球場で、今でもアマチュア野球などに使用されています。

2019年のリトルリーグ・ワールドシリーズは、2019年8月15日(木)〜8月25日(日)まで開催されます。ぜひペンシルベニア州を訪れた際は未来のスターを見つけてみてはいかがでしょうか。

公式サイトはこちら。※リンク先は全て英語表記となっています。

写真:角谷剛

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

角谷剛

角谷剛(かくたに・ごう) アメリカ・カリフォルニア在住。IT関連の会社員生活を25年送った後、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー部監督を務める。また、カリフォルニア州コンコルディア大学にて、コーチング及びスポーツ経営学の修士を取得している。著書に『大谷翔平を語らないで語る2018年のメジャーリーグ Kindle版』、『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。 【公式Facebook】https://www.facebook.com/WriterKakutani

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