世界には見どころ満載の観光スポットがたくさんあります。

しかし、どこか懐かしくて心がぎゅっとなるようなノスタルジックな景色、貴重な歴史的建造物、芸術作品のような離島の絶景、都市部のサイバーパンクのような街並みなど、多様な要素を兼ね備えているのは日本だけではないでしょうか。

そんな日本でしか見れない景色を求めて、実際に世界中から多くの方が訪れています。

台湾と香港で注目を集める観光スポットとは？

世界第10位の観光収益を誇る日本。年々、訪日外国人数が増えていますが、とくに近隣諸国である中国、韓国、台湾、香港からは多くの観光客が訪れています。

これらの国々では毎年2月上旬に「春節」といって、旧正月を祝うため1週間ほど休みになる習慣があり、この時期になると日本へ旅行する観光客も増加します。そのなかでも台湾と香港は、日本の観光地を探す際に、繁体字よりも日本語で検索する傾向にあるのだとか。

そこで今回は、アウンコンサルティング株式会社が発表した2017年12月～2018年2月の月間平均検索数の結果をもとに、台湾と香港で注目されている日本の観光地をご紹介していきます。なかにはちょっぴり意外な観光スポットも含まれていました。

あの絶景は、日本の離島でしか見れない

まずは各地に点在する離島から。以前、TRiP EDiTORでは台湾人が愛する日本の離島をご紹介しましたが、今回の調査結果では異国なのにどこか懐かしさを感じる離島が挙げられているようです。

奄美大島／鹿児島県

鹿児島県の奄美大島。薩南諸島南部の奄美群島の中心となる島で、日本なかでは5番目の大きさを誇る離島です。クルーズ船が寄港するなど、とくに台湾での知名度が高まっていると考えられます。

自然あふれる奄美大島は、都会では体感できない懐旧の情に駆られますね。

奄美大島といえば、マングローブや原生林など多くの自然が残っており、特別天然記念物であるアマミノクロウサギをはじめ、オサガメやジュゴンなど数多くの絶滅危惧種の動物が生息しています。時代が流れても、いつまでも残ってほしい場所ですね。

小豆島／香川県小豆郡

香川県小豆郡の瀬戸内海に浮く小豆島（しょうどしま）。小豆島といえば、映画『二十四の瞳』の舞台として有名ですよね。島には「二十四の瞳映画村」という、実際に映画で使用したセットをそのまま保存している場所があります。

昭和レトロあふれる「二十四の瞳映画村」は、まるでタイムスリップしたような光景。映画を観たことのない方でも不思議とノスタルジックを感じられる場所です。

さらに小豆島にはギネス認定の名所があります。それは世界でもっとも幅の狭い海峡である土渕海峡（どふちかいきょう）です。

土渕海峡は小豆島と前島の間にある海峡で、もっとも幅の狭いところでは9.93メートルしかありません。普通の川のように見えますが、立派な海峡なのですね。

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石垣島／沖縄県石垣市

沖縄県石垣市の石垣島は、香港でもっとも日本語で検索されていた離島です。

島には、フルスト原遺跡、先島諸島火番盛、川平貝塚といった史跡や平久保のヤエヤマシタン、米原のヤエヤマヤシ群落、荒川のカンヒザクラ自生地、宮良川のヒルギ林、平久保安良のハスノハギリ群落といった天然記念物が数多く残されています。

また、石垣島はダイビングポイントとして有名で、多くのダイバーが訪れていて、川平石崎（かびらいしざき）は珍しいナンヨウマンタが観察できるポイントして知られています。

史跡や貴重な天然記念物はさることながら、なんといっても浜辺からみる夕日はまさに絶景。海辺から見る夕日は、青春時代を彷彿とさせるエモさがあります。

竹富島／沖縄県八重山郡

沖縄県八重山郡竹富町の竹富島（たけとみじま）は、島全体が西表石垣国立公園に指定されています。赤瓦屋根の家がとてもノスタルジック。

竹富島は日本最大のサンゴ礁といわれる石西礁湖内にあるため、さまざまなサンゴ礁の群を見ることができます。さらに西海岸にはコンドイ浜や星の形をしている砂粒「星砂」で知られるカイジ浜があり、多くの観光客でにぎわっています。

日本のパワースポットが注目されている？