海も山もグルメもワガママに楽しむ、富山の観光列車「べるもんた」

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2019/04/17

景色もお寿司も楽しめる観光列車「べるもんた」

image by:坂本正敬

観光列車の魅力とは、観光列車のデザインや設計のハード面と、乗務員や添乗員、フードメニューなどソフトな部分のおもてなしとの両輪で成り立っていると思います。

べるもんたのハードに関しては車両外観の色彩も深く落ち着いた色味で見ていて飽きませんし、車内の彫刻も目を楽しませてくれます。ソフトの面に関しても、すし職人を同乗させ、ぷち富山湾鮨セット(要事前予約2,000円)、ほろ酔いセット(沿線の地酒とおつまみ1,500円)などのメニューがあります。

沿線の駅ホームには手を振って見送ってくれる人もいますし、車掌は切符に特別なスタンプを押してくれます。地元ガイドの方も乗り込んで、車窓の解説を熱心にしてくれるので気軽に観光を楽しめるのではないでしょうか。

image by:坂本正敬

ポテンシャルとしては素晴らしい可能性を持ったべるもんた。JR氷見線を筆頭に車窓の景色は美しく、本物のすし職人が同乗するなどのぜいたくなサービスもあります。沿線には見どころのある観光地が連なっていますし、何より車両そのものが絵になります。

北陸新幹線で東京方面から富山に入る場合、新高岡駅が最寄り駅。城端方面であれば、新高岡駅に隣接してJR城端線の駅もありますから、その駅からべるもんたに乗車できます。海沿いを目指すJR氷見線の場合は、高岡駅に移動する必要がありますが、大して離れた距離ではありません。

image by:坂本正敬

ちなみに「ベル・モンターニュ・エ・メール」とはフランス語です。ベルはbeauの女性複数名詞を修飾するbellesで「美しい」を意味し、モンターニュはmontagnesで女性名詞の「山」。エはetで英語のand「と」。メールはmerで女性名詞の「海」ですね。全て英語に翻訳するとBeautiful mountains and sea、直訳すると美しい山と海。

JR氷見線では美しい海を、JR城端線では美しい山の眺望を楽しめる観光列車です。北陸旅行、特に富山旅行に来たら、「鉄道王国(正確には鉄軌道王国)」富山の観光列車に、ぜひとも乗車してみてくださいね。

image by:坂本正敬

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。


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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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