海も山もグルメもワガママに楽しむ、富山の観光列車「べるもんた」

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2019/04/17

「べるもんた」は2路線。日曜日のJR氷見線がおすすめ!

image by:坂本正敬

べるもんたには土曜日のJR城端線コースと、日曜日のJR氷見線コースがあると紹介しました。一体、どちらが素晴らしい乗車体験を楽しめるのでしょうか?

べるもんたのコンセプトは「走るギャラリー」で、キハ40号を改良し、車両片面の窓を横幅最大252センチメートルに広げています。窓枠には額縁のような細工もあるため、窓の景色を絵画に見立て、展望を楽しんでほしいという願いが込められています。

その願いを素直に受け止めて乗車を楽しむなら、間違いなく日曜日のJR氷見線がベストな選択になります。

JR氷見線は高岡駅を出発すると一路北を目指し、小矢部川を越えて富山湾沿いを走ります。特に丘陵地帯が海に向かって傾動し、尾根がそのまま海に落ち込んでしまったような岩崎鼻を貫く雨晴トンネルを電車が抜けると、富山湾の見事な景観が広がります。

JR氷見線から見える景観(富山県)image by:(公社)とやま観光推進機構

 

悪天のときは飲み込まれそうな大波に怖くなってしまうくらい、海辺のぎりぎりに線路が敷設されており、浅瀬には男岩女岩義経岩などの奇岩も楽しめますので、「ギャラリーの絵」としては最高ですよね。

しかも途中で電車が特別に停車する雨晴海岸は、天候が良ければ富山湾越しに3,000m級の立山連峰が眺められる富山屈指の絶景ポイントです。終着駅のJR氷見駅周辺には、「氷見漁港場外市場 ひみ番屋街」という道の駅があり、気軽に富山湾の幸を楽しめます。同地には足湯もありますので、大いに観光を満喫できるはずですよ。

・スポット詳細記事
>>>旬の味をしっとり楽しむ。富山で受け継がれる「伝統の味覚」とは(掲載日2019/03/20)

JR城端線は沿線の観光地が充実している

image by:坂本正敬

JR城端線の方も、もちろん景観は悪くはありません。ただ、車窓に関しては正直に言えば住宅街が点在する農村が続くだけで、「写真を撮りたいな~」と思わずカメラを取り出すような場所は、記憶の限りあまりありませんでした。

ただ、JR城端線はJR氷見線よりも沿線の観光地が充実していて、例えば木彫刻で有名な井波小京都として有名な城端世界文化遺産の五箇山もあります。それぞれJR福野駅、JR城端駅に下車すれば、正直に言って、アクセスは抜群とは言えませんが、接続バスなどで比較的近距離の観光地を目指せます。


世界遺産の五箇山については言うまでもなく、木彫刻の井波については、べるもんたの車内に作品が展示されているように、その木彫刻のレベルは日本屈指です。井波には現役の彫刻家が200人近く暮らし、彫刻の学校までエリア内で運営する彫刻の町なのです。

image by:坂本正敬

古民家を活用した民泊も盛んで、欧米の外国人にも注目されてきていますから、井波や城端、五箇山に向かう足として、べるもんたを利用してみると面白いかもしれませんね。

何よりべるもんたの魅力のひとつは、お値段の手ごろさにあるとも言えるかもしれません。通常の乗車券に、大人の場合は1人520円を追加するだけです。大した出費ではないはずですから、気軽に乗車してみてください。

・スポット詳細記事
>>>雪山の絶景。日本で唯一、流刑小屋が現存する世界遺産「五箇山」(掲載日2019/01/12)

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