雨や猛暑の日、どこ行く?そうだ、図書館へ行こう@国立国会図書館関西館

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2019/06/17

最近、図書館へいついきましたか?

京都府南部、精華町に美術館をしのぐレベルで心地良い図書館があります。その名も、国立国会図書館関西館!

仰々しい字面の名称なんで、なんだか近寄りがたい気もしますが、実はバックヤードも見られるガイドツアーを開催する超ウェルカムな雰囲気。

実際に訪ねてみると、静か、キレイでオシャレ、涼しい、インドアなのに開放感たっぷり!

そして好奇心をかき立てるものがいっぱい~♪ これからの雨や猛暑日が多くなる憂鬱な季節でもリーズナブルに楽しく余暇を過ごせますよ。

雨でも濡れない!“大規模図書館ならでは”の無料ガイドツアー

書庫など通常は入れない、図書館の舞台裏へ潜入

地下2F~地下4Fは書庫。約1400万点を保管。資料保存のため、温湿度は22度、55%で管理

通常18歳以上の利用が原則の国立国会図書館関西館ですが、子どもたちと一緒に家族でも参加できるガイドツアーが人気を呼んでいます。夏休みの日記・作文にももってこい~。もちろんデートにもおすすめです。

参加費は無料、職員さんと約1時間歩きながら国立国会図書館関西館の機能や役割、建物についての解説のほか、通常入ることができない書庫へも案内してもらえます。

地下1F入退館カウンターで集合、まずは模型の解説からツアーがスタート。迷路のような閲覧室やバックヤードを回ります

地下3Fと地下4Fの一部を吹き抜けにした自動書庫も見どころの一つ。タイミングが合えば資料が入ったコンテナが自動で動くところが見られるかも。

せっかくなので是非ともこの機会に登録利用者カードを作っておきましょう。待ち人数が少なければ約15分程度で発行してもらえます。


ちなみに登録利用者カードを作ることで書庫の資料も閲覧可。待ち人数が少なければ約15分程度で書庫の資料が手元に届きますよ。※要手続き

▶見学について
https://www.ndl.go.jp/jp/kansai/visit/index.html

▶入館手続きについて
https://www.ndl.go.jp/jp/kansai/flow/index.html

▶手荷物、飲食について
https://www.ndl.go.jp/jp/kansai/notes.html

キレイフォトジェニックなガラスの名現代建築

光とグリーンが織りなす爽やかな空間演出は抜群の居心地

国立国会図書館関西館は陶器二三雄氏による設計。2002年に完成しました。

地上4階、地下4階の建物は、およそ6万m2の延床面積。書庫や閲覧室など大部分の空間を地下にもってきた大胆な空間構図と、ガラスで自然の光をふんだんに取り入れた透明感の高いデザインが印象的です。

入ってすぐエントランスから地下へ降りる大階段

館内では入口から入館ゲートまでの間のみ写真撮影OK!大階段や吹き抜け、中庭が特にフォトジェニック。

大規模建築の魅力を写真撮影を通じて体感してみてはいかがでしょうか♪

正面玄関までのアプローチから見える鋸(のこぎり)屋根

周囲の豊かな自然に溶け込むように設計された芝生屋根は、ノコギリのようにギザギザしているのが特徴。

光を乱反射する特殊なガラスをはめこんで地下の閲覧室に自然光を取り入れています。また、屋根に芝生をはっている理由は断熱効果を高めるためなんだとか。

さらに地下1Fの中庭は京阪奈丘陵の雑木林を再現して作ったもので、コナラやアラカシなど実際に自生している植物を100本以上植えられています。

閲覧室すぐそばの休憩スペースでは、リクライニングもできるデザイナーズチェアに座って中庭をゆっくりと眺めながらリフレッシュできますよ。※ここは飲み物OKエリア

楽しい!世の中にこんな本や雑誌があったなんて!?@B1F総合閲覧室 

国内の出版物をすべて納本!日本最大の所蔵数

近畿圏の大規模な調査研究に対応できる図書館として、2002年、けいはんな学研都市(正式:関西文化学術研究都市)に設立された国立国会図書館関西館。

国立国会図書館は、東京本館、関西館、国際子ども図書館の3つで構成されています。

議員の調査研究など国会の活動をサポートするとともに、資料を国民の文化的財産として後世に残すことが主な役割。

日本の法律(国立国会図書館法)によって国内で発行されたすべての出版物を国立国会図書館に納めることが義務付けられているので、1948年に設立されて以来、国内で発行された出版物はすべて納本されています。

さらには国立国会図書館ができる以前の出版物や外国の出版物も収集していることから、日本最大の所蔵数を誇っています。

関西館では古い資料をどんどん電子化している真っ最中で、ウェブから閲覧できるサービスも充実しています。

▶利用、サービスについて

https://www.ndl.go.jp/jp/kansai/index.html

広く、深く!興味関心軸をタテにもヨコにも心の赴くままに

所蔵数1400万点国立国会図書館関西館。今後新たな書庫を増設し将来的には収蔵能力が3倍以上になる予定です。

通常の図書館との違いは、資料はすべて閲覧のみ。借りて帰ることはできませんが、複写サービスがあります。

▶来館複写サービス
https://www.ndl.go.jp/jp/kansai/copy/index.html

お目当ての資料やテーマがある人は、そこを切り口に専門書や査読論文などどんどん興味のあるテーマを深掘りしていくのにぴったりの図書館。
総合閲覧室のうち、入り口から見てざっくりと右が理系、左が文系の資料に分けられています。

一番右端の奥にはビジネス、サイエンス、暮らし、健康医療などの各分野を代表する雑誌が約500冊配置されているので、世の中にこんな雑誌があったのか!?と新たに興味の持てるジャンルとの出合いも期待できます。

さらには、雑誌で興味を持った業界のプロが購読する「業界新聞」も閲覧可。ファッションなら繊研新聞、鉄道なら交通新聞といったようにさまざまな産業の専門紙が定期的に刊行されています。

56もの国・地域に関する資料が棚にずらり、プチトリップ気分に

新聞の紙質や色味、折り目までも国によってさまざまで眺めているだけでもおもしろい

アジアの情報が充実しているのも関西館の特徴です。中国や韓国をはじめとする東アジアから中東、北アフリカにおよぶ地域までの現地の言葉で書かれた資料のほか、英語や日本語で書かれた資料も。

もちろんタイムラグはありますが、なんと現地の新聞までも取り揃えています!アジア諸国に思いを馳せることができます。


友達や家族と会話しながら資料が閲覧できる部屋

室内の専用端末で資料検索・申込・閲覧も@B1F「研究室」

ガラス張りになったスタイリッシュな研究室が並びます

一般的な図書館と違うところは館内の資料を使ってじっくりとその場で話し合いができます!さらには電子資料も閲覧可。個室なので安心してトークに花を咲かせちゃいましょう~。

もちろん1人からでも使用OKです。研究室と閲覧室はWifiも完備、マイPC持ち込みもOKです。※研究室は予約可

インドアなのに超開放的な4Fカフェテリア

屋上庭園を眺めながらランチタイム

カフェテリアの営業は11時から13時30分まで、飲み物やカップ麺の自販機も完備。営業時間外は休憩スペースとして利用可

お天気のいい日は周辺を散歩がてらお昼の買い出しに出かけて、カフェテリアへ持ち込んで食べてもよし。

雨や猛暑日は、カフェテリアのメニューを食べてもよし。うどん、カレーライス、どんぶりなど300円~、リーズナブルな価格設定がありがたい!です。閲覧室と離れているので、会話を楽しみながら食事をしても大丈夫ですよ~。

大規模図書館でゆったり過ごす、知的な休日

雨の日だって、猛暑だってテンション下げずに楽しめるのは大きな図書館ならではの魅力ですね。

ネットサーフィンとはひと味もふた味も違うところは、「検索ワード」を言語化できないふんわりした状態でも、なんとなく該当する分野の棚の資料を見ているうちに新たな視点やアイデアなど、思いもよらなかった着眼点を得ることができるのが図書館のええところですね。

200台の無料駐車場があるので、9時半から18時まで時間を気にすることなく車でもゆっくりと滞在できるのもありがたすぎます~。

  • 国立国会図書館関西館
  • 京都府相楽郡精華町精華台8-1-3
  • 0774-98-1200(自動音声案内)
  • JR学研都市線祝園駅/近鉄京都線新祝園駅からバスで約10分、「国立国会図書館」バス停からすぐ/京奈和自動車「精華学研」ICから車で5分(P200台)
  • 休館日:日曜日、国民の祝日・休日、年末年始、毎月第三水曜日(資料整理日)
  • 開館日と各種サービスの利用時間の詳細はコチラ
  • 記事提供:KYOTO SIDE
  • ※掲載時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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