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有名観光地の怪奇現象…。昔から伝わる世界遺産のミステリアスな話

坂本 正敬
坂本 正敬
2019/09/23

世界文化遺産でもある姫路城には、「長壁(おさかべ)」という妖怪(守護神)の話が伝わっています。この長壁は老ギツネが化けた姿などともいわれており、少なくとも人間ではない何かが天守閣に存在していると考えられているのですが、この手のミステリアスな話が伝わる観光地は世界にもあります。

そこで今回は前回ご紹介した日本の妖怪伝説に続き、世界の有名観光地に伝わるミステリアスな話をご紹介していきます。

ロンドン塔/イギリス

ロンドン塔 image by:Shutterstock.com

最初はイギリスの世界遺産「ロンドン塔」から。ロンドン塔といえば、夏目漱石の短編小説『倫敦塔』でも知られている有名な観光地です。

ロンドンの市内で蛇行するテムズ川沿いにあるロンドン塔にも、さまざまな怪奇現象の目撃例があるとご存じでしたか?

<Although the Tower wasn’t built as a prison, hundreds of people were incarcerated here>(Tower of Londonの公式ホームページより引用)

「このタワーは監獄として作られたわけではありませんが、数百の人がここに投獄されていました」と公式ホームページに書かれている通り、1078年ごろから征服王ウィリアム1世の命によって、王族の権威を示すために造営されたところから歴史が始まります。

トレイターズ・ゲート image by:jean.cuomo / Shutterstock.com

しかし、後に拡張され、監獄に転用されて、しかも普通の罪人ではなく、王族、貴族などの国事犯が主に幽閉されたといいます。幽閉とは、誰かを他人と接触できない状態に閉じ込める行為ですね。

最後の処刑は1941年。それまでに数々の人が処刑され、その魂が今でもロンドン塔に数多くさまよっていると信じられています。

例えばSarah Bartlett著『Guide to the world’s supernatural places』によれば、1970年代に小学生グループの1人が、白いベールを身に着けた女性を目撃したそう…。

ロンドン橋/イギリス

ロンドン橋 image by:Shutterstock.com

また、ロンドン塔近くの「ロンドン橋」にも、恐ろしい歴史があります。「London Bridge is falling down, falling down, falling down. London Bridge is falling down, my fair lady(ロンドン橋が落ちる、落ちる、落ちる、ロンドン橋が落ちる、マイ・フェア・レディー)と歌われる有名な場所ですね。


この橋には、日本でも行われてきたように、人柱(ひとばしら)を水底や土中に埋めてきた悲しい歴史があります。人柱とは、

<架橋、築堤、築城などの難工事の時、神の心を和らげ完成を期するための犠牲(いけにえ)として、人を水底・土中に生き埋めにする>(広辞苑より引用)

行為の犠牲者ですね。18世紀の中ごろまで、ロンドンにはロンドン橋しか橋がなく、その橋が何度も流されるという出来事が続きました。そのため、いけにえに美しい貴婦人(フェア・レディ)が埋められたとも、一説にはいわれているのですね…。

翻訳家/ライター。1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の紙媒体、WEB媒体に日本語と英語で執筆する。 主な訳書に『クールジャパン一般常識』(クールジャパン講師会)。

有名観光地の怪奇現象…。昔から伝わる世界遺産のミステリアスな話
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