有名観光地の怪奇現象…。昔から伝わる世界遺産のミステリアスな話

Array
2019/09/23

紫禁城(故宮博物院)/中国

故宮博物院 image by:Shutterstock.com

最後はアジアに目を向けてみましょう。現在は故宮博物院(博物館)として活用されている北京にある宮城「紫禁城」も、ミステリアスな話が伝わっています。

清の時代に復興した場所で、中国の皇帝が暮らした居城でもあります。Guide to the world’s supernatural placesによれば、1417年(明の時代)に造営され、1421年に改築披露式典が催された皇帝の居城に、各国の使節が招かれたといいます。

その際、後宮(妃が住む殿舎)で発覚したスキャンダルが各国の使節に漏れないように、関係者およそ3,000人を永楽帝が抹殺してしまったのだとか。永楽帝に特に愛されていた数人の妃については生かされたといいますが、永楽帝が死んだとき、その妃たちも殺されたそう。その亡霊たちを、今でも目撃する人がいるみたいですね。

ちなみに故宮博物院の公式ホームページをチェックすると、営業時間は春夏が8:30~17:00、秋冬が8:30~16:30で、最終入館時刻が春夏は16:10、秋冬は15:40となっています。うがった見方をする人たちは、この早い閉館時間について、観光客と亡霊たちの遭遇を回避させるためではないかと考えているのだとか…。

image by:Shutterstock.com

故宮博物院は言うまでもなく世界遺産で、

<a priceless testimony to Chinese civilization during the Ming and Qing dynasties>(UNESCOの公式ホームページより引用)

とあります。「(故宮博物院を含む一帯は)お金には替えられないほど価値があり、明、および清の時代における中国の文明を明らかにしてくれる」といった理由で、世界遺産に認定されたのだとか。

故宮博物院には有名な天安門もあり、天安門広場もあります。広場に連結する形で前門大街のにぎわいもあり、世界有数の観光スポットになっていますよね。この必見の旅行スポットを訪れるときは、何か超自然的な存在との遭遇を期待してみても楽しいかもしれませんね。

いま読まれてます

翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

 京都 【京都ミステリー】「二条城」はなぜ東に3度傾いて造られたのか? ★ 7614
 国内 【歴史ミステリー】なぜ「五重塔」は、いまもなお全国で造られるのか? ★ 129
 沖縄 ロマンを求めて。日本最西端「与那国島」に眠る古代文明 ★ 701
  まるでラピュタな世界。ロマンをかき立てる日本の隠れた「小島」5選 ★ 1011
 九州 アマビエ、塗壁、山男…地元で語り継がれる伝説の妖怪たち ★ 1391
エアトリ 100%、ピュアです。初体験が詰まった「ニュージーランド旅」が最高な理由
有名観光地の怪奇現象…。昔から伝わる世界遺産のミステリアスな話
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます