実は穴場。大自然と温泉の宝庫、長野県「乗鞍高原」でリフレッシュ
北アルプス、中央アルプスをはじめ八ヶ岳、蓼科など日本を代表する美しい名山に囲まれた長野県は、登山好きにとってはまさに聖地であり、また日本の山岳リゾートの歴史の礎となる場所です。
そんな長野の名だたるスポットのなかから今回ご紹介したいのが「乗鞍」。
飛騨山脈南部の長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる剣ヶ峰を主峰とする山々の総称が乗鞍岳で、標高1,600mあたりの東側の裾野に広がるのが乗鞍高原です。
ちなみに、同じく乗鞍の北側に位置するのが、かの有名な上高地。東京方面からは目指すと乗鞍も上高地もほぼ同じくらいの距離となり、通年を通してマイカー規制が行われている上高地のほうが、時間的にはかかる計算となります。
上高地の知名度に比べると、いまひとつピンとこない人も多いと思いますが、お隣の乗鞍も負けず劣らずの素敵なところ。
上高地と違い車でアクセスできるところが便利だし、このエリアを訪ねる多くの人が上高地へ行ってしまうため、乗鞍は人混み知らずというのがポイントです。
のんびりと大自然を満喫しながら夏の休日を過ごすのに最高の場所なのです!
乗鞍で自然散策へ
乗鞍の魅力はなんといっても手づかずの大自然。標高3,026mの乗鞍岳を見上げるこの広域な高原には、いくつもの池や滝をつなぐように原生林の森や生命力豊かな湿地が点在します。
トッレッキングコースやサイクリングコースが充実しているので、きょうはこっち、明日はあっち、と連泊しても散策にはことかきません。
日本の滝百選にも名を連ねる「三本滝」をはじめ「善五郎の滝」や「番所大滝」を訪ねたり、自然散策路が設けられた一ノ瀬園地では、小川のせせらぎを聞きながら可憐に花を咲かせる高山植物を眺めることができます。
ブナの木が生い茂る原生林の森を散策していると、太古の昔からそこに息づく自然の叡智に心を澄ませずにはいられません。朝焼けや夕焼けに染まる山の風景も美しく、透明感あふれる涼やかな空気もご馳走です。
もちろん、夜ともなれば満点の星空が期待できるので、天の川を眺めながら涼やかな夕べを過ごす優雅な山の休日を満喫できるはですよ。