楽園…かもしれないニャン。猫好きの聖地、地中海「マルタ島」をゆく

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2019/11/10

中世の街「イムディーナ」でイスラムの香りに触れる

城塞都市・イムディーナの街角 image by:小林繭

マルタを訪れたら絶対に訪れて欲しいのが、古都「イムディーナ」です。アラビア語で「城壁の街」を意味するイムディーナは、かつてヴァレッタが築かれる前には首都として栄えた地。マルタストーンで統一された美しい街並みには、今もなお中世の面影が色濃く残り、まるでここだけ時が止まったかのよう。

ひっそりと静まりかえるイムディーナの路地裏 image by:小林繭

現在はおよそ300人ほどしか住人がいないため、別名「静寂の街」と呼ばれています。一歩路地裏に入ればひっそりと静まりかえり、石畳を踏む自分の足音の響きに驚くほど。

強烈な日差しが作り出す光と影のコントラストはまさにイスラムの風景。ヴァレッタとは異なる異国情緒に、まるで違う国を旅している気持ちになるかもしれません。

ラバトの風景 image by:小林繭

イムディーナから城壁を出た外が「ラバト」と呼ばれるエリアで、地下には巨大な地下墳墓(カタコンベ)が広がっています。これは、古代ローマ時代にはイムディーナでの死者埋葬が禁じられ、全ての死者はラバトに埋葬されていたからだそう。

カタコンベの内部へ image by:小林繭

有名なのは「聖パウロのカタコンベ」と「聖アガタのカタコンベ」で、どちらも一部が一般公開されているのでぜひ見学してみてください。

そんなイムディーナやラバトの街でも、猫たちの姿が目にとまります。

ひと休みしたラバトのカフェにいた猫。本当に美人さんです image by:小林繭
ラバトの住宅街でアパートの入り口に佇む猫の姿 image by:小林繭

イムディーナまでは、ヴァレッタからバスで約30分ほど。ラバトと合わせて1日でじゅうぶんまわれるので、マルタ観光の際はマストスポットです。

極上マルタブルーの海と古代遺跡

美しい街並みや歴史など見どころ満載のマルタですが、常にその景色を彩るのは美しい海


首都・ヴァレッタも街の端には海が広がり、ヴァレッタから続くスリーマやセントジュリアンといったホテルやレストランが並ぶ観光地からも、ずっと海が見渡せます。

都市部を歩いていると、地元の人たちがみな気軽に海辺(といっても砂浜ではなくごろごろと大きな石が転がる岩場ですが)に出てのんびりと日光浴や海水浴を楽しんでいる姿を目にします。

街の近くにこういう海辺が! image by:小林繭
三毛猫越しに広がる海! image by:小林繭

どこでもそうですが、本当に美しい海を求めるならやはり街を離れないといけません。マルタを代表する絶景スポットは島の南に位置する「ブルーグロット」。カリブの「青の洞窟」にも負けない美しさで訪れる人を魅了します。

島の南に位置する絶景スポット・ブルーグロット image by:小林繭

マルタの海は基本的に砂浜ではなく岩場のところが多く、そのため透明度はどこも抜群。絶景を求めるのであればブルーグロットもよいのですが、ビーチ遊びが目的なら「ゴゾ島」でのビーチホッピングをおすすめします。

ゴゾ島ビーチ image by:小林繭

そしてマルタ観光で忘れてならないのは、紀元前4,500年から前2,000年ごろに建造されたとされる巨石遺跡。島にはたくさんの巨石神殿が点在し、これはエジプトのピラミッドやイギリスのストーンヘンジよりも古いものになります。

ゴゾ島のジュガンィーヤ神殿 image by:小林繭
遺跡の片隅でも平和に午後の時間を過ごす猫の姿 image by:小林繭

なかでもゴゾ島にある「ジュガンティーヤ神殿」、マルタ島の「ハジャールイム神殿」などは世界遺産に登録され、考古学好きや遺跡好きにとっては実に興味深い島といえるはず。

総じて、マルタの猫たちは人なつこい子が多く、行く先々で可愛い猫さんとお友だちになれます。

マルタの街を歩けばいたるころに猫ギャング! image by:小林繭

マルタと聞くと、あまり馴染みのない国のように感じる方も多いと思いますが、公用語は英語だし、何しろ街はとっても安全で清潔。日本人にとってとても旅しやすい国であることは間違いありません。もちろん食べ物も美味!マルタの猫さんを訪ねて、ぜひ地中海の島へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

  • image by:小林繭
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東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。インテリア、旅モノ、湘南情報を中心にお仕事しています。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。趣味は温泉。

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