灯が映し出す夜の顔。京都・嵐山花灯路の「和イルミネーション」
法輪寺のプロジェクションマッピング
そのほかでオススメなのは「法輪寺」。渡月橋を嵐山駅や天龍寺の側を背にして、渡たりきったすぐ右側の高台にあるお寺です。サスペンスドラマとかで撮影現場としてもよく使われる場所のひとつ。
京都では「十三詣り」で有名なお寺ですよね。数えで12歳になると、知恵を授かりにお詣りにいくのが寒冷です。法輪寺から帰るとき、渡月橋を渡る間にうしろを振り返ると、授かった知恵がなくなってしまうという言い伝えがあります。
この法輪寺では毎年恒例のイベントで、お堂に向かって「プロジェクションマッピング」が行われます。プロジェクションマッピングは、建物など建造物に映像を投影することです。
最近はよく色々な場所で行われていて、ニュースなどでとりあげられていますよね。境内の静けさとは裏腹に、お堂に映し出された色彩がとても鮮やかです。
法輪寺は、外国人観光客に大人気のモンキーパークのすぐ近くにある穴場といった感じです。
また、法輪寺は山の中腹にあるので、嵐山の市街を一望することができます。ぜひ、夜の法輪寺から花灯路で賑わう嵯峨・嵐山の夜景を眺めてみてみてください。
花灯路の楽しみ方と防寒対策
嵐山花灯路は嵯峨嵐山エリアを、行灯の光をたよりに散策するイベントです。ライトアップされた寺社仏閣や、竹林の小径、渡月橋などのスポットを楽しむことができます。比較的広めの範囲で行われているので、あらかじめ散策するコースを決めておくといいかもしれません。
嵐山駅周辺にはところどころに屋台が出ているので、温かいものを食べて休憩しながら楽しんでくださいね。京都の冬ならではの「ダイコ炊き」(大根のたいたん)などは芯から身体が暖まります。
嵐山の冬の一大イベントなので、紅葉のシーズンに負けず劣らず、かなりの観光客が訪れます。
12月の京都はとても冷えるので、厚手のコート、マフラー、手袋、帽子や耳あてなど防寒対策をしっかりとってください。靴下2枚履きはマストです。パンツも裏起毛やフリース地の厚めで温かいものを履いていくことをオススメします。とにかく寒いです。
京都は年中夜に楽しめるイベントもたくさんあるのが良いですよね。京都に縁もゆかりもないよそさんの私にとっては、本当に羨ましく思います。
いかがでしたか?いまはまだ紅葉でにぎわっていると思いますが、2週間もすれば嵐山は花灯路でにぎわいます。
そして、12月ごろの京都は南座で吉例顔見せも行われ、南座にはまねきが上がり京都の年末らしい風情が漂います。昼間はこうした師走の京都の風物詩を探してみてくださいね。
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