「ディスカウント」の言葉に要注意。有名品こそ気をつけたい世界のお土産
ロシアの「マトリョーシカ」
ロシアのお土産として、「マトリョーシカ」を思い浮かべる人も少なくないと思います。マトリョーシカとは、
<ロシアの代表的な木製人形。日本のこけしからヒントを得て作られて、大きさの違う人形を入れ子式にそれぞれの体内に納める>(『広辞苑』(岩波書店)より引用)
と辞書に書かれています。
この話を以前、ロシアの友人にすると「そんなわけがない。マトリョーシカはロシアオリジナルの発明品だ」といわれました。国粋主義者のインテリでしたから、きっとその勢いでマトリョーシカも判断しているのかもしれません。
話がそれましたが、このマトリョーシカ、先ほどの友人によると「中に入っている小さい人形まで面倒くさがらずにチェックした方がいい」との話。
マトリョーシカの職人たちは、「中の人形になるほど、人形が小さくなるほど描くイラストを手抜きする傾向がある」と、その友人はいっていました。
入れ子を店内で全部チェックするとなると、なかなかの時間と度胸が必要ですが、最後の最後に入っている豆粒のような人形まで、なるべくチェックできたらいいですね。
東南アジアのマーケットにある「ブランド品」
東南アジアはエネルギッシュで、独特の熱気があり、旅先としてはとても魅力的ですよね。なかでもローカルマーケットは、そこでしか買えないフルーツやグルメなどもあります。
さらに「バティック(ジャワ更紗)」など、カラフルなテキスタイルも売られているので、観光客としては旅のプログラムに絶対入れたい場所です。ただ、その場でお土産を買う際には注意が要ります。
タイやマレーシアに取材に出かけ、ローカルマーケットに行こうとすると、現地の関係者には決まって「財布には気をつけて。でも、イミテーション(模造品)には気をつけなくていい。だって、売っている商品の全部がイミテーションだから」というジョークをいわれます。
現地では、有名キャラクターの人形や、ブランドバッグなどがたくさん吊るされていますが、全部が全部、あからさまにニセモノなので決して手を出さないようにしたいですね。
模造品を買って日本に持ち込むと、当然空港で没収されます。関税法に違反するからです。そして罰則を与えられます。
東南アジアのローカルマーケットでは、有名ブランドのファッションアイテムや装飾品、有名キャラクターのぬいぐるみや関連商品は全部スルーして、現地でしか味わえないグルメや雰囲気、郷土品などを買い求めたいですね。