時代を牽引するミレニアル世代は「旅行」に何を求めるのか?

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2020/04/02

ゆっくりと体を休める休暇目的や、観光やグルメなどの楽しい体験目的など、旅行に求めるものは多種多様。そのなかには、旅先での経験を通じて新しい自分に出会う「自分磨き」を期待しているという人もいるそうです。

とくに若い世代ではその傾向が顕著といわれる「自分磨き」ですが、世界7,800名の旅行者を対象に実施したHotels.comのグローバルレポート「ジェネレーション・トラベル」において、旅行に自分磨きを期待するミレニアル世代の実態が見えてきました。その実情を詳しく見てゆきましょう。

自己啓発、自分磨きが目的の旅をする人が急増。大人気の旅先は日本に

image by:Shutterstock.com

今回のレポートでは、旅行に自分磨きを期待するミレニアル世代(18歳~34歳)は世界で78%、日本では75%が「精神的または身体的豊かさを実現すること」「視野を広め、新たなスキル習得」などを求めて旅行に出かけていることがわかりました。

日本では、ミレニアル世代の3人に1人(32%)が「自己啓発が主な旅行の目的」、5人に1人(18%)が「何か好奇心をくすぐるものを見つけたときに自分磨きの旅行を予約する」と回答しています。

バカンス目的よりも自分磨きができる旅行を好むミレニアル世代。いままでにはあまり見られなかった新しい旅行のスタイルだといえます。

さらに、58%が「精神面・身体面・感情面でプラスになりそうな旅行であれば予算を増やす」と回答しているほか、約10人に8人(83%)は「自己啓発旅行のために予算を最大50%引き上げる」と回答。

「自己啓発の旅のために「インターネット」(28%)、「テレビ」(23%)、「SNS」(22%)を止めても構わない」とも回答。自分磨きにお金をいとわない姿勢が見受けられます。

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世界全体でみると、自分磨き旅の実現と引き換えに42%が「お酒」や「ジャンクフード」(40%)、「SNS」(39%)と「決別する決意がある」ということも判明。世界のミレニアル世代は日本にくらべて、より自己啓発の旅を真剣に考えていることがうかがえます。

また、日本のミレニアル世代の75%は「自分自身の何かしらを改善したい」と考えているとのこと。およそ3人に1人が「自分磨きの旅行へ出る理由」として「自分を成長させるため」(34%)と回答し、ほかにも「メンタルヘルスの維持または改善」(33%)、「健康維持」(27%)、「モチベーション維持」(25%)などが挙げられています。


日本の「自分磨きに熱心なタイプ」の旅行者は、自己啓発の旅に「友人」(28%)や「パートナー」(24%)に同行してほしいと回答。家族である「両親」(12%)や「兄弟」(1%)と一緒に行くよりは「1人」(24%)を選ぶ傾向があることもわかりました。

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世界では「パートナー」(40%)を同行者として選ぶ傾向が最も高く、続いて「友人」(23%)、「1人旅」(13%)を好む結果となっています。

自己啓発の旅を行った「自分磨きに熱心なタイプ」の半数近く(44%)が「新しい発見があった」、39%が「本当にリラックスする方法を習得できた」と回答。3人に1人は「心を落ち着かせる方法を学んだ」(33%)、「優しくなれた」(32%)と、興味深い回答も。

10人に8人以上(83%)は「自己啓発旅行から帰ったあとに日常的な習慣を見直した」、半数近く(45%)は「新たな趣味を始めた」、38%が「運動量を増やし」、33%が「生活習慣を変えた」と回答。「自分磨きの旅」スタイルは、その後の生活にも良い効果が出るようです。

ミレニアル世代の新しい旅行体験への強い興味・関心は、型にはまらない休暇スタイルを流行させるきっかけになるかもしれません。日本のミレニアル世代の79%が「旅行中に新たなスキル習得またはスキルアップをしたい」と回答しています。

具体的に体験したいことは「料理」(39%)や「外国語習得」(35%)「写真体験」(33%)がランキング上位に。日常的にも人気が高い体験が占める中、「自分磨きに熱心なタイプ」の旅行者は、さらにユニークな体験を求めているようです。

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例えば、日本の若い世代の旅行者は水の癒し効果に着目しているそう。血流や循環、代謝アップにつながるとされている温泉・鉱泉浴に浸かる「温泉療法」(47%)が人気を集めています。

さらに自然志向のアクティビティとして試してみたいランキングに「森林浴」(41%)が入ったほか、「ワイルドスイミング(湖や池などの天然プールで水泳)」(21%)、「マインドフル・セクシュアリティ・リトリート(心と身体を整え自己愛を深める体験)」(17%)、「アニマルセラピー(動物介在療法)」(17%)などもランクインしています。

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そんななかでミレニアル世代から最も選ばれた旅行先は、日本・アジア・グローバルに対象を分けて分析すると、スコアは順に17%、19%、12%でいずれも日本という結果に。

日本のミレニアル世代は、日本以外の旅行先として「アメリカ」(12%)や「オーストラリア」(10%)、「フランス」(9%)、「ニュージーランド」(5%)と、非アジア圏を選ぶ傾向があるようです。

全世界において「温泉」は自分を高め、リラックスできる休暇中の体験としてかなり人気が高いことも判明(日本:38%、アジア:41%、グローバル:31%)。温泉の種類の豊富さと評判の良さで、日本は絶好のポジションにいるといえます。

自分磨きのために積極的に自己投資をし、積極的に体験を求めるミレニアル世代にとって、新たな旅行トレンドといえる「自分磨きの旅」。次の旅行計画では、楽しいだけの体験を超え、自分の成長に繋がるような目的地やアクティビティを探してみてはいかがでしょうか。

  • source:PR TIMES
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  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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美容師・ヘアメイクを経て映画業界に転身。フリーの記者カメラマンとして国内外のレッドカーペット取材や俳優インタビューを行いながら、来日イベントの企画運営・PR、記者会見や舞台挨拶のMCなど洋画をメインに活動。現在は育児のため仕事をセーブし、ライターとして幅広いジャンルの記事を執筆中。

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