実はサウナも効果的？

自宅入浴の効果的なやり方は「比較的、ぬるめのお湯に長く入る方が効果が高いと思います」とのこと。さらに「ウイルスに感染しにくくするために口の中（口腔）、鼻の奥（鼻腔）、気道を湿潤に保つことが重要。サウナ（蒸気風呂）はそれなりの効果があると思います」と伝えました。

そもそも不特定多数の人が訪れる温泉ですが「レジオネラ菌のように温泉で増殖するものではありませんので、温泉で感染するということは基本的にはありません」と安心のコメントが。

また「密室でもあるサウナでの感染リスクについては、「高温サウナ（70℃以上）の中ではウイルスは死んでしまいますので、リスクは低いです」と教えてくれました。

しかし「感染した患者さんが温泉施設におられた場合、やはり閉鎖空間、密集した場所、おしゃべりなどで感染する可能性が。多くの人が触るドアノブやスイッチなどにも注意が必要です」と注意点も。通常の生活でも気を付けるべき「三密」をはじめとした項目を改めて示唆しました。

新型コロナウイルスの感染拡大は、まだまだ続いています。このようななかで温泉に行く際に気を付けるべき点として、以下の4つを挙げました。

• 「自家用車での移動」
• 「多くの人でにぎわう宿よりも、落ち着いた環境の宿である」
• 「食事は個室空間や部屋食があるかを確認」
• 「温泉がある客室を選択」

また、そもそも免疫力とは簡単に上がるものでもないと大村先生は続けます。ただ強いストレスがかかるほど免疫力が落ちるというさまざまなデータがあるため、ストレスを解消する環境が重要なんだそう。

つまりは泉質よりもリラックスできる環境を提供してくれる温泉旅館が、正常な免疫力を発揮するための重要な要素になるのです。

「西洋医学が日本に入ってくる前から、日本人は温泉により身体を整えて来た歴史があります」と、日本人と温泉の関係についても言及した大村先生。新型コロナウイルス感染が収束するまでは、入浴時に守るべき点に注意し、温泉で心と体を解きほぐしてみてはいかがでしょうか。

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