島根が誇る国宝「松江城」と日本一の庭園「足立美術館」の魅力
17年連続、庭園日本一に選ばれた「足立美術館」
松江城から約25kmほど行った「どじょう踊り」の安来節で有名な島根県安来市には、およそ130点におよぶ横山大観の作品と、日本庭園で有名な「足立美術館」があります。
地元出身の実業家である足立全康氏が開館した美術館で、質量ともに横山大観の作品は日本一といわれるほど。
さらにそのほかにも上村松園などの近代日本画、北大路魯山人の陶芸など膨大なコレクションを収蔵しています。館内は撮影禁止ですが、もうひとつの「名画」ともいえる庭園は撮影可能ですよ。
「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」など6つのエリアに分かれていて、その面積は5万坪にもなるんだとか。
「庭園もまた一幅の絵画である」という全康氏の言葉通り、どこをどう切り取っても手入れされた美しい庭園を望めます。
なんと足立美術館は、アメリカの日本庭園専門雑誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」が行っている日本庭園ランキングで、初回の2003年から2019年まで、17年連続「庭園日本一」に選出されています。
日本庭園の傑作ともいわれる京都の「桂離宮」をおさえての1位に輝くほか、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」でも、最高評価の三つ星を獲得していますから、その凄さがわかりますね。
床の間の壁をくりぬき、あたかも一幅の掛け軸のような庭園絵画が鑑賞できる「生の掛軸」など、見せ方も独創的。飽きずに鑑賞することができます。
庭園内に入れないのは非常に残念ですが、さすがに大勢の人間が踏み荒らすことは避けざるを得ないですよね。
約15mの高さから流れる「亀鶴の滝」は、横山大観の『那智乃瀧』をイメージして開瀑した人工の滝です。この大観の作品を庭園で表現するという発想は、足立美術館ならではの見せ方といえるでしょう。
- 足立美術館
- 島根県安来市古川町320
- 大人2,300円/大学生1,800円/高校生1,000円/小中生500円
- 《4月〜9月》9:00~17:30/《10月〜3月》9:00~17:00
- https://www.adachi-museum.or.jp/
- 休館日は公式サイトにてご確認ください。
今回は島根県の出雲エリアでおすすめの「松江城」と「足立美術館」についてご紹介してきました。
出雲にお出かけの際は、お城の建てられた背景や歴史に触れて当時のさまを想像したり、自然と芸術の融合のような美術館を体験してみたり、いつもと少し違う観光を楽しんでみてくださいね。
- image by:Shutterstock.com
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