島根が誇る国宝「松江城」と日本一の庭園「足立美術館」の魅力
現在の松江市や安来市を含む島根県東部は、かつて出雲国と呼ばれていたところ。そんな出雲と聞くと、縁結びの神さまとして名高い「出雲大社」をイメージするかたも多いのではないでしょうか。
でも、有名なのは出雲大社だけではありません。出雲地方には、日本が誇る国宝「松江城」、そして17年連続日本一に輝く日本庭園を有する「足立美術館」など見どころ満載のスポットがたくさん!
そこで今回は出雲エリアを訪れたら一度は行きたい「松江城」と「足立美術館」の魅力についてご紹介していきます。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
美しき黒の芸術。国宝「松江城」
18万6千石の城下町松江のシンボル、別名「千鳥城」と呼ばれる松江城。山陰地方で唯一残る全国現存12天守のひとつで、2015年に国宝に指定されています。
黒い天守が印象的な松江城の天守は複合式望楼型という造りで、高さ30mの4階建て(地下があるので、実際には5階建て)の構造です。国宝は1607年に造られた天守のみですが、そのほかの部分は国の史跡に指定されています。
天守には平屋の附櫓(つけやぐら)が繋がっていますが、ほかに高さのある櫓がないため、天守が特に大きく感じられます。
こんなに立派な天守ですが、関ヶ原の戦いのあと1607年~1611年の約5年という短い歳月で建てられたといいますから、当時の技術力に驚かされます。
3階部分にある「千鳥」が羽を広げたような形の入母屋破風の出窓や、現存天守の中では最大という高さが約2mもある木製銅板張の鯱鉾(しゃちほこ)が松江城の外観の特徴なんだそう。
天守の中は思ったよりもガランとしています。これは展示物を少なくすることで、特徴的な柱建築構造が良く分かるようにしているのだとか。
築城ラッシュによる木材不足の時代の建築物のため、梁と柱を組み合わせて強度を設けるなど、その工夫された造りを見ていくのもおもしろいですね。
廻縁のある天守の最上階には上ることができます。小高い丘の上に建っているので、天守に行くには石段を上らなくてはならないですし、そのあとに天守内もまた階段!でも最階から眺める宍道湖の眺めは、上る価値ありと思うほどの美しさです。
1960年から復元が始まり、現在では三の丸から本丸まで少しずつ復元されており、緑豊かな城公園になっています。桜の名所としても知られていて「日本さくら名所100選」にも選ばれているので、春の時期も楽しめること間違いなしですね。
- 松江城
- 島根県松江市殿町1-5
- 大人680円/子ども(小中学生)290円
- 年中無休
- 天守入場時間《4月1日〜9月30日》8:30~18:30/《10月1日〜3月31日》8:30~17:00(受付終了は30分前)
- https://www.matsue-castle.jp/