自然に学ぶ。静けさが待つ、埼玉県秩父の秘境「パワースポット」へ

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2020/07/25

その深い歴史に魅せられて

本堂。トタンの屋根と板張りの外壁が、今のお寺とは違った印象を醸し出していました。image by:梅原慎治

本堂は重厚感と歴史を感じさせる建物です。しかしながら、私のイメージのなかの“お寺”とはちょっと違った印象を受けました。

なぜそうした印象を受けたのか、その要因について少し考えてみます。なるほど、まず屋根が瓦敷きでは無く、トタン敷きであること。そして通常のお寺は外壁に漆喰が塗られていることが多いのですが、大陽寺は板壁です。

これらのことから、よく見る“お寺”のイメージと異なる印象を受けたようです。なんとなく、アジアンチックな雰囲気も感じますね。

ちなみに茅葺き屋根を保護する際、写真のようにトタンを貼る場合があります。この本堂の屋根も厚みがあるように見えるので、もしかしたらこのトタンの下は茅葺きなのかもしれませんね。

墨汁でのスケッチをする外国人の女性も。image by:梅原慎治

人はいないのかな?と思っていたのですが、この日は外国人の女性が1名いらっしゃいました。少し話を聞いてみると、このお寺の雰囲気が好きで住職と仲良くなり、ボランティアを兼ねて1週間ほど泊まり込んでいるんだとか。

女性の目線の先にあるお堂。image by:梅原慎治

この日は石段の上に建てられたお堂を墨汁で描こうと、イメージを模索していると教えてくれました。

 
 
 

「ここには何もない。だからこそこのコロナ禍であっても、以前と変わらない本当の静けさがあるんです。気持ちを落ち着かせることができるから、私はこの場所が大好きです」

昔話に出てくるような雰囲気がある大陽寺。ガイドブックに載るような派手さはありませんが、日本のわびさび、そして風情を愛するかたにとってはかけがえのない空間といえるかもしれません。

石段を上ったお堂の脇にある、宿坊のようなところ。image by:梅原慎治
清水寺の舞台のような立派な造りの基礎。この山奥でどのよう組んだのでしょう…。image by:梅原慎治


宿坊もあり、食事付きで寝泊まりすることもできるため、機会があればぜひ泊まってみてくださいとオススメしてくれました。

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