自然に学ぶ。静けさが待つ、埼玉県秩父の秘境「パワースポット」へ
県の文化財にも指定された彫像も
大陽寺の敷地内には県の文化財にも指定されている閻魔大王座像を含む十三体の仏像群が安置されている、閻魔堂が存在します。
“県の文化財”と聞くと、いわゆる目玉として扱われており、目立つ建物をイメージしがちですが、この閻魔堂、意外なほどひっそりと建てられており、一見すると普通の小屋だと思って見過ごしてしまいそうになるほど。
今回はボランティアをしている先ほどの女性が「なかに入っても大丈夫ですよ」と案内してくださったので、なかに入らせていただきました。
閻魔堂の内部は湿度を帯びた独特の香りがして、外とはちょっと違う雰囲気です。ちなみに閻魔堂というのは冥界の法廷を表現したもので、中央正面に安置されている閻魔大王座像(高さ100cm)が、いわゆる裁判長になるんだとか。
閻魔大王座像の左右には幽冥九王の座像が配置されています。さらにその右脇に倶生神、左脇に福生神の立像が安置されています。そして堂の入り口右側には脱衣婆の座像が安置され、合計で13体となっています。
深い山間に佇む大陽寺は、開基した国師が「渓谷の流れや小鳥のさえずりが教本であり、目の前の大自然に宿る仏様を感じることができる」という言葉を残していたそう。
確かに、都会の喧騒や情報とかけ離れたこの場所では、時の流れをゆっくりと感じ、自分自身を見つめ直すのに適していると感じました。コロナ禍で疲弊した心にも、「いままでと変わらない静けさ」が、パワーを与えてくれるかもしれません。
なお、大陽寺は現在一般拝観を無期限で中止しています。宿坊は引き続き行っているので、必ず予約の上、訪れてみてくださいね。
- 大陽寺
- 埼玉県秩父市大滝459
- 公式サイト
- image by:梅原慎治
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