本気を出した富山がすごかった。イナガキヤストさんの絶景写真集

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2021/03/03

景色をぐっと近くに寄せる

イナガキさんの写真は、ときに立山連峰などの景色が、ぐっと手前に迫ってきます。その迫力がとても見事ですが、この効果は望遠レンズを使った撮影で可能になります。

「立山連峰の大きさを素直に表現しようと思ったら、やはり望遠レンズを選択しています」

望遠レンズとは、遠くにある景色をぐっと近くに寄せる(大きく見せる)ためのレンズ。

一眼レフカメラに遠くまで見る望遠レンズをセットして撮影すれば、スマートフォンのカメラではマネできない迫力ある写真が撮れます。

ただ、望遠レンズは、一眼レフカメラ本体よりも高額になる場合もあります。おいそれと手は出せないはず。しかし、最近はスマホにセットする「スマホ専用の望遠レンズ」が数千円のレベルで買えます。

さすがに一眼レフカメラ+望遠レンズを何十万円も出して購入して地元の風景写真を撮りたいという人は少ないかもしれません。

しかし手元のスマホに外付けの専用望遠レンズを数千円程度で装着するくらいだったら、「やってみようかな」と思えるのではないでしょうか。

ただし外付けの望遠レンズは、商品によって画像がゆがむなどデメリットが報告されていますから、十分にレビューを読むなどしてから、最良の商品を手にしてみてくださいね。

景色が大好き。でも、本当は人がもっと大好き。

イナガキさんの写真を見ていると、写真撮影の行為そのものが大好きなのだと伝わってきます。さらに写真に対する愛だけでなく、写真におさまる被写体への愛も感じます。


もちろんその被写体への愛は、風景写真でも一緒。その場に足を何度も運んで、納得のいく1枚が撮れるまで繰り返し撮影をするのですから、場所や風景に対する興味や関心、さらにいってしまえば愛がないと、なかなかできないですよね。

ただ、イナガキさんが本当に大好きな写真は、人物(特に家族)の写真だといいます。

「もともとは家族の写真が撮りたくて本格的な一眼レフカメラを買いました。風景写真も大好きですが、家族の写真を撮っている時が一番楽しいです」

と語ってくれました。撮影を楽しむ、被写体を愛する、この大前提となる気持ちこそが、多くの人に愛される写真を撮るためのポイントなのかもしれませんね。

いまは多くの人が家から行ける近所の絶景を手持ちの「スマホ」で撮影して、SNSに投稿し合える時代です。

多くの国民が近所の絶景を「おすそ分け」し合えば、ステイホームを強いられるお互いのストレスを、ちょっとずつ解消し合えるいい機会になるかもしれませんよ。

  • 取材協力
  • イナガキヤスト・・・T&D×東京カメラ部「Try & Discover フォトコンテスト2019」 優秀賞、土屋鞄 2019ランドセルフォトコンテスト 大賞、長野県観光インスタアワード 優秀賞など、受賞歴は多数。
  • 参考
  • イナガキヤスト×大木賢。バズる写真論 – HOKUROKU
  • image by:イナガキヤスト
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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