ちょっぴり恥ずかしい改名理由…外国人がハマった、日本の意外な「お菓子」
ポッキー/フランス
海外に取材をしていると、現地版の「ポッキー」を見かけます。例えば、数年前に訪れたカナダでは、英語版の「ポッキー」が売られていたため、さまざまな味を買って近所の子どもたちに配りました。
見慣れた「ポッキー」に英語の表記があるとして、子どもたちは大喜び。もちろん子どものみならず、こうした海外で見かける日本産のお菓子の存在は、母国に誇りを感じる瞬間のひとつですよね。
特にフランスで人気だと聞きます。何しろ、『「ポッキー」はなぜフランス人に愛されるのか?』(日本実業出版社)という本まで出ているくらいです。
ヨーロッパで「ポッキー」は「MIKADO」という名称で販売されています。
理由は「Pocky」を連想させる「pox」は、英語で「痘痕(あばた)のある」を意味する言葉。また、男性の秘部の隠語にとらえられてしまうため、この名称で発売されはじめたのだとか。
現地での商品名の由来は「MIKADO」という、ランダムに積み重なった棒を取っていくゲームのかたちに似ていることから。
また、かつてマレーシアなどのイスラム教徒の多い国では「豚(Pork)」を連想させるため、「ポッキー」ではなく「Rocky(ロッキー)」の名で販売されていました。現在ではもともとの名称である「Pocky」に改名したそうです。
そんな「ポッキー」は1966(昭和41)年の発売開始以来、2015年までに世界30カ国、年間で5億箱を売り上げる日本を代表するチョコレート菓子のひとつ。
江崎グリコによれば、テーマは「Share happiness ! Pocky」とのこと。確かに「ポッキー」は友だちと一緒に分け合いながら、話に花を咲かせるには、最適のお菓子です。このカルチャーは、日本のみならず、世界でも一緒ですよね。
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