ちょっぴり恥ずかしい改名理由…外国人がハマった、日本の意外な「お菓子」

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2021/02/03

8番らーめん/タイ

image by:vatathara/Shutterstock.com

最後に、海外で人気を集める意外な北陸のソウルフードについてもご紹介します。

筆者が編集長を務める北陸3県のウェブメディアで、「8番らーめん」というラーメン屋を取材した経験があります。恐らく全国の読者的にいえば、「8番らーめん」は無名の存在のはず。

何しろ同ラーメン店は、全店舗119軒のうち、北陸3県に110店が集中しているくらいです。北陸では圧倒的な知名度を誇るものの、他の地域の人には一部の出店地域に暮らす人を除いて、あまり知られていないラーメン店だと思います。

しかしこの「8番らーめん」、実はタイではラーメンの代名詞になっているとご存じでしたか?

image by:Shutterstock.com

タイに出店している店舗数は、なんと135店。北陸3県の店舗と、国内の他の地域に出しているお店の数を合計しても、119店舗にすぎません。要するに、日本での店舗数を超えるくらい、タイでは「8番らーめん」が浸透しているのですね。

株式会社ハチバンによれば、タイで指折りの繊維メーカーの社長が福井県を訪れて「8番らーめん」を食べ、この味をタイでも広めたいと思ったところから同国への進出が始まったそう。

移転前の8番らーめん本店 (石川県加賀市桑原町)image by:Cho-ji, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

そのタイの繊維メーカーと、「8番らーめん」の運営会社であるハチバン、さらに伊藤忠商事の三社で合弁会社タイハチバンをつくり、現在の快進撃の礎を築いたのですね。

新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着いて、タイに海外旅行に出掛けられるようになったら、タイの主要なショッピングモールに出かけてみてください。きっと「8番らーめん」を、見付けられるはずですよ。

今回は、世界で人気のある意外な日本のお菓子などについてご紹介してきました。身近な日本の食べ物や飲み物は、あらためて美味しいということに気づかされます。


新型コロナウイルス感染症の影響が収まり、海外に自由に行ける時代が戻ってきたら、日本から海を渡った人気商品を現地で探してみても面白いかもしれませんね。

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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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