ちょっぴり恥ずかしい改名理由…外国人がハマった、日本の意外な「お菓子」
8番らーめん/タイ
最後に、海外で人気を集める意外な北陸のソウルフードについてもご紹介します。
筆者が編集長を務める北陸3県のウェブメディアで、「8番らーめん」というラーメン屋を取材した経験があります。恐らく全国の読者的にいえば、「8番らーめん」は無名の存在のはず。
何しろ同ラーメン店は、全店舗119軒のうち、北陸3県に110店が集中しているくらいです。北陸では圧倒的な知名度を誇るものの、他の地域の人には一部の出店地域に暮らす人を除いて、あまり知られていないラーメン店だと思います。
しかしこの「8番らーめん」、実はタイではラーメンの代名詞になっているとご存じでしたか?
タイに出店している店舗数は、なんと135店。北陸3県の店舗と、国内の他の地域に出しているお店の数を合計しても、119店舗にすぎません。要するに、日本での店舗数を超えるくらい、タイでは「8番らーめん」が浸透しているのですね。
株式会社ハチバンによれば、タイで指折りの繊維メーカーの社長が福井県を訪れて「8番らーめん」を食べ、この味をタイでも広めたいと思ったところから同国への進出が始まったそう。
そのタイの繊維メーカーと、「8番らーめん」の運営会社であるハチバン、さらに伊藤忠商事の三社で合弁会社タイハチバンをつくり、現在の快進撃の礎を築いたのですね。
新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着いて、タイに海外旅行に出掛けられるようになったら、タイの主要なショッピングモールに出かけてみてください。きっと「8番らーめん」を、見付けられるはずですよ。
今回は、世界で人気のある意外な日本のお菓子などについてご紹介してきました。身近な日本の食べ物や飲み物は、あらためて美味しいということに気づかされます。
新型コロナウイルス感染症の影響が収まり、海外に自由に行ける時代が戻ってきたら、日本から海を渡った人気商品を現地で探してみても面白いかもしれませんね。
- 参考
- 米国で突如人気に、ハイチュウ かみ応え追求の40年 – 日経ビジネス
- ラーメンの代名詞が<8番らーめん>になるくらい、タイでは「8番」が広まっている話。 – HOKUROKU
- なぜポッキー、ハイチュウは海外で売れる? – 東洋経済オンライン
- ブラジルブランドで登場する「コアラのマーチ」 – 十勝毎日新聞社
- Locals Lap Up Canadian Sake and Sushi – The Canadian
- Bubbaloo e Koala da Bauducco – lotte – YouTube
- これまで誕生したキャラクターは約700種。 コアラの絵柄はどのようにして誕生した? – ロッテ
- 「 ポッキー 」は 2015年で発売から 50年 世界で累計 100億箱以上を販売 更なる進化を目指し、大幅リニューアル – 江崎グリコ
- ハイチュウを米国でバカ売れさせた”接待” – President Online
- image by:Sheila Fitzgerald/Shutterstock.com
- ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
- ※一部タイトル・本文を変更しました。(2020年2月3日)