お得しか勝たん。都内の美術館を賢くめぐる「ぐるっとパス」の魔力
ぐるっとパスの魔力6:建物と空間が面白い
美術館を創るような素敵な道楽者の資産家あるいは芸術家は、当然、建物道楽の好事家が多く、スゴイ場所にスゴイ建物を創るのです。
例えば、「朝倉彫塑館」は谷根千にある彫刻家の自邸兼アトリエですが、和洋折衷で池を囲んでいてびっくりします。
ぐるっとパスの魔力7:お気に入り作品が増えてくる
最初から美術ファンである必要はありません。私のように「ぐるっとパス」を買い続けて、美術館めぐりという名の街歩き道楽を続けているうちに、 いつの間にか美術品を見る目が養われ、好きな作品も増えてくるから不思議です。
正直にいえば、私は西洋美術、それも印象派後が好きでした。以前は美術館内をさっさと早足で駆け抜けていたにも関わらず、いまでは日本画から茶道具まで 、わけわからんと思っていた現代アートまで、 なんだか愛らしく見えてきてしまいました。
実は、そんな自分が以前の自分より好きなのです。だって楽しめるものが増えたのですから。そして、もっと自分も知らない自分に会いたくなって、 美術館めぐりにますます夢中になっているのです。
つまり私がお伝えしたいのは「ぐるっとパス」は美術ファンのためではなく、美術に興味のないかたのためのものでもあるということ。
見知らぬ街へ繰り出すプチ旅のきっかけづくりであり、まち歩きやB級グルメ・カフェめぐりに誘う魔法のツールなのです。
それを繰り返すうちに、頭の中の白地図が彩られ、面白いアイコンが増えていくのです。そしていつの間にか建築やアート通にもなっているという、一粒で何度も美味しい趣味兼自己投資(安すぎるけど)なのです。
ひとつ美術館を訪ねるうちに初めて見る絶景やら、なんだかヘンなものをいくつもいくつも見つけて、スマホのシャッターを切り続けてしまうことでしょう。そして路地裏の隠れ名店や本当の老舗名店を見つけて涙することでしょう。
「メトロ&ぐるっとパス」で電車代もお得に!
そんなこといったって美術館を回る交通費がいるじゃないか?と思われるかもしれません。あるいは、東京に住んでもいないし、通ってもいないという読者もいらっしゃるでしょう。
そこでオススメしたいのが、「東京メトロ24時間券2枚」と「ぐるっとパス」がセットになったお得な企画乗車券、2020年度版「メトロ&ぐるっとパス」です。セットで2,870円(税込)なのでバラバラに買うより530円もお得。
東京メトロ路線を駆使して2日間も回れば、主だったミュージアムを10館以上回ることも可能なはず。元が取れるどころじゃありません。
- 2020年度版「メトロ&ぐるっとパス」
- 2,870円(税込)
- https://www.tokyometro.jp/news/2020/208361.html
- 2020年9月1日(火)から2021年1月31日(日)まで発売。
もし地上の景色ものんびり楽しみたいということであれば、都営地下鉄と都営バスなど都営交通の1日券「都営まるごときっぷ」が2枚ついた「都営deぐるっとパス2020」もいいかもしれません。こちらも同じく2,870円(税込)なので、バラバラに買うより730円もお得です。
- 2020年度版「都営deぐるっとパス2020」
- 2,870円(税込)
- https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/subway/fare/otoku_gurutto.html
- 2020年9月1日(火)から2021年1月31日(日)まで発売。
すなわち交通費1日1,500円未満で、東京のお宝満喫ツアー が楽しめるわけです。あとは食費やカフェ・おやつ代ぐらいですね。
どうですか?テーマパークで遊ぶより相当安いでしょう?東京でタクシーに2~3回乗ったら、それだけで3,000円ぐらいすぐかかりますから、衝撃的プライスだと思います。
これなら2カ月有効のパスポートでも、東京旅行や出張+αの2日間使っただけで、十分にお得です。東京に通勤していて定期がある人だったら、お好きな週末に2回行けば良いですね。
美術館・博物館によりますが、時間帯を選べば空いていて快適です。これから秋のお散歩シーズンなので、気持ちよく都内散策できるのではないでしょうか。
ちなみに「ぐるっとパス」は毎年発行されていますが、発売は2021年1月31日(日)までですので、それだけはご注意くださいね。
- image by:Shutterstock.com
- ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
- ※一部スポット名に間違いがあり、修正いたしました。(2020/10/23)