その季節感、繊細すぎる。七十二候を和菓子で表現・書籍「IKKOAN」
水上氏の表現力で和菓子を世界へ
「IKKOAN」に登場する和菓子を作るのは、東京都文京区小石川にある和菓子店「一幸庵」の店主・水上 力氏。京都や名古屋などで修行をつんだ水上氏は、現代の和菓子職人として国際的かつ、多岐にわたった活動を行っています。
国際的なチョコレート会社とのコラボレーションなど、新しい取り組みにも積極的なのですが、特に力を入れているテーマが、先にご紹介した七十二候です。
IKKOANの中で表現する季節の描写は、日本的なのはもちろん、同時に海外の人にも伝わる表現にもなっています。和菓子が世界に通じる高い価値があることを書籍で表現することで、水上氏の高い表現力を後世に残すとともに、和菓子が直面している状況に対して働きかけられるのではないかと考えれました。
「IKKOAN」出版のための資金はクラウドファンディングを使って集められました。和菓子の魅力を発信する本プロジェクトは、和菓子の書籍としては異例の216万円の資金を集めることに成功。出版後は、海外の美術館関係者に書籍を使ったプレゼンテーションなどを行ない、これから和菓子をテーマにした初の海外美術館での展覧会実現を目指すとのこと。これから「IKKOAN」の出版をきっかけに、日本の和菓子文化が世界中に羽ばたきます。
「IKKOAN」
発売日:2015年12月上旬
価格:2,990円(税別)
取扱い:一幸庵(東京都文京区小石川5-3-15)
HMV&BOOKS TOKYO(東京都渋谷区神南1-21-3 渋谷モディ 5F-7F)
代官山蔦屋書店(東京都渋谷区猿楽町17-5)他
住所:東京都文京区小石川5-3-15
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